山本由伸、延長10回も続投→3者凡退 前日96球から「中0日」…連投も相手打線圧倒

シリーズ7戦で3度目の登板
【MLB】Bジェイズ ー ドジャース(日本時間2日・トロント)
ドジャースの山本由伸投手が1日(日本時間2日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦の9回1死一、二塁のピンチで登板し、無失点で切り抜けた。延長10回も続投し、3者凡退に抑えた。前日10月31日(同11月1日)の第6戦で先発登板し、6回96球1失点の好投で今シリーズを3勝3敗のタイに持ち込んでいたが、チームのために執念の力投を見せた。
ドジャースは1点を追う9回1死からロハスのソロで同点に。8回途中から第5戦で先発したスネルが救援登板する総力戦となっていた。9回1死一、二塁でサヨナラ負けのピンチとなると、デーブ・ロバーツ監督がエースを「中0日」での投入を決断した。ワールドシリーズ第6戦に先発し、第7戦にリリーフ登板するのはピート・アレクサンダー(1926年)、ランディ・ジョンソン(2001年)以来となった。
9回は先頭のカークに死球を与えて1死満塁にピンチを広げたが、バーショは二ゴロで2死に。続くクレメントの大飛球は中堅に入った直後のパヘスが好捕してピンチを脱した。
10回は先頭ヒメネスを一ゴロ、スプリンガーをスプリットで空振り三振に封じた。ルークスも左飛で3者凡退に抑えた。
試合前にはデーブ・ロバーツ監督は「彼の状態を見ることになるが、もし感覚が良ければ、間違いなく意欲があると彼は言っていた。これは気質というものだ。メンタル的な部分で、彼は私が今まで見てきた中でも最強クラスだ」と説明していた。
山本はワールドシリーズ第2戦では9回1失点で完投。プレーオフでの2戦連続完投という快挙を成し遂げていた。
勝てば2年連続ワールドシリーズ制覇となる大一番。ドジャースが2連覇すれば、1998年~2000年に3連覇したヤンキース以来、今世紀初の快挙となる。
(Full-Count編集部)