家族への誹謗中傷「一線を超えた」 24歳右腕が激白…地元の人間からも「不意を突かれた」

ヤンキースのキャム・シュリットラー【写真:ロイター】
ヤンキースのキャム・シュリットラー【写真:ロイター】

ワイルドカードシリーズ第3戦後に起きた誹謗中傷

 因縁の一戦から誹謗中傷問題が起きてしまった。ヤンキースのキャム・シュリットラー投手が5日(日本時間6日)、自身のX(旧ツイッター)で、ポストシリーズでのレッドソックス戦後にSNSで家族に心ない言葉を浴びせられたことを明かした。

 レッドソックスの本拠地であるマサチューセッツ州出身のシュリットラーは、ヤンキースがワイルドカードシリーズ突破を決めた第3戦に先発し、8回12奪三振、無失点と好投した。両チームのライバル関係からファンもヒートアップしやすい一戦だったが、試合当日にもシュリットラーは「家族がレッドソックスファンから『一線を超えた』誹謗中傷を受けた」と明かしたと、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が報じていた。

 シュリットラーはあらためてXで経緯を報告。「私の故郷には、『成功は勤勉と献身によってのみ得られる』というブルーカラーの精神が根付いています」とボストン近郊で育ったことに対する誇りを強調し、現在プレーするニューヨークへの思いも記した。

 その上で「あの試合に先発出場する際に、自分がどのように出迎えられるかは予想できましたが、自分が育った地域の人々が私の家族を攻撃するとは予想していませんでした」と心境を告白。「批判には常にうまく対応してきたし、それが気になることもありません。ただ、不意を突かれました」と想定を超えた内容だったことを示唆した。

 さらに「あの先発以降、私は遠慮なく思ったことを発言してきましたが、ボストンという街とレッドソックスのことを心から尊敬しています。(勝負事の世界なので)ライバル関係であるということに変わりはありませんが、私がヤンキースにいる限り、私の忠誠心はヤンキースにあります」とコメント。「ニューヨークとボストンは、どちらも私の一部です。そして、この2つの偉大な都市と繋がりながら、選手として成長し続けられることを有り難く思っています」と結んだ。

 選手に対するSNSでの誹謗中傷は、メジャーリーグでも度々問題となっている。SNSでは「来年は最高のピッチングができるように心から願ってる。応援してるぜ、相棒。ヤンキースよ永遠に!」「気にしないで。ヤンキースファンがついてるよ!」「よく言ってくれた。君と君の家族がそんな目に遭うべきではない。一線を越えるファンもいるけど、リスペクトを持った礼儀正しいファンもいる」などのコメントが寄せられた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY