ハーパーに脅し「どぶに突き落とされるぞ」 米誌が明るみにしたMLB“幹部”からの一言

米メディアが報じたマンフレッド氏との確執
激しいやり取りの舞台裏が明るみに出た。フィリーズのブライス・ハーパー内野手が、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏との口論後、高位の“補佐役”とされる人物から脅された疑惑が浮上した。米メディア「ニューズウィーク」が伝えている。ハーパーとマンフレッド氏の確執は、これまで報道されていた以上に深刻だったという。
この一件を明かしたのは、スポーツ代理人のアラン・ウォルシュ氏。ポッドキャスト番組「Agent Provocateur」で、ウォルシュ氏はハーパーが「2度とコミッショナーに向かってあんなことを言うな」「公の場であんなふうにコミッショナーを侮辱するな。そうやって人はどぶに突き落とされるんだよ」と発言を受けていたことを明かした。番組の一部は、フィラデルフィアのラジオプロデューサー、アレックス・コール氏が自身のX(旧ツイッター)で紹介している。
事の発端は、今年7月に行われたMLBコミッショナーによる選手向けミーティングだった。ESPNによれば、マンフレッド氏は明言を避けつつも「試合の経済性」に言及。この言葉に反応したハーパーが苛立ちを見せ、最終的には「とっととうちのクラブハウスから出て行け」と激しく言い放ったとされる。
MLBでは現在、ドジャースの巨額投資を背景にサラリーキャップ制度の是非を巡る議論が活発化している。選手会は収入への影響を理由にこれに反対しており、現行の労使協定(CBA)が来季で満了となるため、次の交渉は緊張感を増している。
「ニューズウィーク」も「ハーパーとマンフレッドのいざこざが何らかの兆候を示すものであるなら、次のCBA交渉は非常に醜いものになる可能性がある」と警鐘を鳴らした。選手とリーグ側の溝が深まる中、ハーパーへの“脅し”発言は新たな火種となる恐れもある。
(Full-Count編集部)