大谷&ジャッジの影に隠れ「被害者」「不運」 歴代最高クラスも…25歳に寄せられる同情

ロイヤルズのボビー・ウィットJr【写真:ロイター】
ロイヤルズのボビー・ウィットJr【写真:ロイター】

シルバースラッガー賞とプラチナ・ゴールドグラブ賞を同時受賞

 オフシーズンを迎えたメジャーリーグでは、各賞の発表ラッシュが相次ぐ。ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手は、ア・リーグでシルバースラッガー賞の遊撃手部門とプラチナ・ゴールドグラブ賞に選出された。攻守で最高級の評価を受けた形となったが、ファンから意外な同情論が噴出している。

 2019年ドラフト全体2位指名を受け、高校時代から最上級の評価を受けてきた逸材はマイナーも順調に駆け上がり、2022年にメジャーデビュー。いきなり20本塁打&30盗塁を記録すると、2年目には「30-49」、そして昨季はリーグ最多211安打を放ちつつ、打率.332で首位打者、32本塁打109打点、31盗塁で「トリプルスリー」を達成した。

 課題とされた守備も改善し、同年のWAR9.4はメジャー2位と十分にMVP級の数字だったが、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)の前に敗れた。そして今季も打率.295、23本塁打、88打点、38盗塁、OPS.852と活躍。守備指標「OAA」では内野手単独トップの24を記録し、メジャートップクラスの遊撃手としての評価を不動のものとしている。

 本来ならば攻守で最高峰の野球選手と評価されてもおかしくない成績だが、同じ時代に投打二刀流という前代未聞の活躍を続ける大谷翔平投手(ドジャース)ジャッジという怪物がいることが“不運”だった。このためメジャーの最強論争では2人の陰に隠れる形になっている。

 SNSでは「このペースなら史上最高の遊撃手も狙えるレベル」「走攻守全て完璧! オマケにイケメン」「彼は伝説になるに値する」と称賛の声も相次ぐ。一方で「ジャッジ大谷の被害者」「冗談抜きに、大谷さえいなければ惑星最高」「大谷にジャッジ、この2人の現役バリバリの時期にプレイしないといけない星の下に産まれたのはまあウィットJr.不運ではあるなあ」「大谷とジャッジが野球星人すぎるだけ」「ジャッジが衰える前に彼を超えてのMVPが見たい」などと同情論も出ている。

 ウィットJr.は来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも米国代表として出場を表明している。日本のファンも、そのプレーの凄さを目の当たりにすることになるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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