トライアウトで「1番目立ってる」 別格の“最年長”に騒然「獲得しませんか」

広島・松山竜平がトライアウトで3安打
慣れ親しんだグラウンドで“最年長”が格の違いを見せた。2025年度の合同トライアウト「エイブル トライアウト2025~挑め、その先へ~」が12日、マツダスタジアムで行われ、NPB各球団から戦力外通告を受けた選手がプレーした。広島を戦力外となった松山竜平外野手は3安打を放ち猛烈アピール。ファンからも「1番目立ってる」「別格だ」と称賛の声があがった。
松山は1打席目に外角の変化球を巧みなバットコントロールで右前打にすると、3打席目でも中前打。4打席目には四球を選ぶと、7打席目にも安打を放ち“猛打賞”を記録した。2016年からのリーグ3連覇に主力として貢献したスラッガーが見せた意地に、スタンドからは大きな拍手が送られた。
9月に40歳を迎えた松山は、トライアウト参加選手では最年長。ファンは「凄すぎない」「この40歳まだまだやれるぞ!」「カープさん考え直しませんか」「トライアウトで1番打撃いいの松山説あるよな」「どこか獲得しませんか」とコメントし、活躍を喜んでいた。
松山は2007年に大学生・社会人ドラフト4巡目で広島に入団。プロ4年目から1軍で出場機会を増やすと、リーグ連覇を果たした2017年に打率.326、14本塁打、77打点を記録。翌年は自己最多の124試合に出場し打率.302、12本塁打、74打点の成績を残し、球団初のリーグ3連覇に貢献した。プロ18年間での通算は1304試合に出場し、打率.278、83本塁打、535打点と勝負強い打撃で広島打線に欠かせぬ存在だった。
今季は最終戦の1試合のみの出場でオフに戦力外通告を受けたが、鋭いスイングはまだまだ衰えていない。マツダスタジアムで“主役”となった40歳に吉報は届くだろうか。
(Full-Count編集部)