トライアウトは来季も続行へ 選手会事務局長が明言「選手から要望ある限り」

森忠仁選手会事務局長がトライアウト終了後に言及
2025年度の合同トライアウト「エイブル トライアウト2025~挑め、その先へ~」が12日、マツダスタジアムで行われた。イベント後に報道陣の取材に応じた森忠仁選手会事務局長は「選手から要望がある限りは続けます」とし、来季もトライアウトを継続することを明言した。
トライアウトは2001年から日本野球機構(NPB)が主催してきたが、昨季限りで廃止。今季は選手会主導で開催となった。迎えた選手会による第1回開催は広島・マツダスタジアム。森事務局長は「できる限り12球団の本拠地でやりたいなと思っています」と展望を明かした。
冬が近づき、寒い風が球場に吹き荒ぶ中でも4174人のファンが来場した。「戦力外の選手は(ファンが)最後の試合が見られない。こういう場があれば、ファンの方も見られると思うので」と開催の意義を語る。
「選手については、今年はないんじゃないかっていう思いがあったところと、開いてくれて良かったということを聞いていましたし、特に広島の選手はやっぱり地元で応援もかなり多かったので、良かったと思います」と森事務局長。実際、参加した松山竜平外野手ら広島の選手には特に歓声が送られていた。
一方で「12球団の編成の方には、『シーズンずっと見てるから、ここで決めることはない』とは言われているんですけど、ここでもやっぱり最終確認だったり、シーズンで怪我で出れなかったりするので、最終的な確認でチェックしているのかなと。あと今年は韓国アジア枠もあるので、韓国の球団も多かったり、海外、社会人もね、すごい多かったんじゃないかな」と話した。
実際、昨年のトライアウト参加45人中、NPB契約を勝ち取ったのは清宮虎多朗投手(楽天→日本ハム)、中村亮太投手(ソフトバンク→ロッテ)、鈴木康平投手(巨人→ヤクルト)の3人のみ。いずれも育成契約だった。“合格”への道は険しい中でも、選手会として開催を模索していく。
(Full-Count編集部)