大谷翔平、4度目の満票MVPは 敵軍記者が“出口調査”で本音「やっぱり別格だ」

フィリーズ番記者が語るMVP争い「オオタニがとる確率は90%」
全米野球記者協会(BBWAA)が選出するア・ナ両リーグの最優秀選手(MVP)は13日(日本時間14日)に発表される。ドジャース・大谷翔平投手は3年連続4度目の受賞が確実視されており、焦点は満票か否かだ。
MVPは全米野球記者協会の各支部から選ばれた30人の記者投票で選出される。大谷の満票MVPは、最終候補に入っているフィリーズのカイル・シュワーバー、メッツのフアン・ソト両外野手の地元票の行方が鍵を握る。ズバリ敵軍メディアは今年のMVP争いをどう見ているのか。MLB公式サイトのフィリーズ番、ポール・カセッラ記者に聞いた。
「MVPはやっぱりショウヘイ・オオタニだと思います。シュワーバーも本当にすごいシーズンを送ったけどね。56本塁打は驚異的だし、彼がいなかったらフィリーズはどうなっていたか分からないぐらいだ。それくらいチームに欠かせない存在。でも、オオタニはやっぱり別格だ。55本塁打を打って防御率3点以下。誰もそんなことできない」
シュワーバーは56本塁打、132打点でリーグ2冠王に。OPS.928は大谷(1.014)に次いでリーグ2位だ。カセッラ記者は「OPSはMVPを考える時の1つの指標になる。だけど、それだけで決めるものじゃない。ホームランも大事だし、WAR(勝利貢献度)も大事。結局、いろんな要素を総合的に見て判断すべき」と投票の基準を明かす。その上で、大谷のMVP受賞は高確率だと断言した。
「個人的にオオタニがMVPをとる確率は90%くらいだと思っている。彼が打つのをやめるか、投げるのをやめない限りは、ずっとオオタニがとり続けるんじゃないかな」
大谷が4度目のMVPに選出されれば、歴代最多7度の受賞を誇るバリー・ボンズ以来史上2人目。3年連続受賞もボンズ(2001〜04年)以来2人目で、ア・ナ両リーグで複数回受賞するのは初めてとなる。あとは自身の最多記録を更新する4度目の満票MVPとなるか。開票結果にも注目だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)