ド軍FA、20億円男が悔やんだ“心残り” WS蚊帳の外で「感情ぐちゃぐちゃだった」

ドジャースのカービー・イエーツ【写真:ロイター】
ドジャースのカービー・イエーツ【写真:ロイター】

イエーツは今季加入も大不振、ポストシーズンはロースター外

 ドジャースをFAとなったカービー・イエーツ投手が、去就について語った。米ハワイテレビ局「KHON2」のYoutubeのインタビューに応じた38歳は、決断には2、3か月かかるとしつつ「まだ終わっていないし、まだ諦めたくない」と熱い思いを明かした。

 パドレス時代の2019年に41セーブを挙げてタイトルを獲得し、防御率1.19の好成績をマークしたイエーツ。その後、右肘手術も経験したが、昨季はレンジャーズで61試合に登板し、防御率1.17、33セーブと復活を遂げた。昨オフ、1年1300万ドル(約20億円)でドジャースに加入。シーズン50試合で4勝3敗3セーブ、防御率5.23と大不振に陥ると、ポストシーズンはロースター外となり、登板機会なくワールドシリーズ(WS)制覇は“蚊帳の外”だった。

「言葉では言い表せない。感情はぐちゃぐちゃだった。僕は泣いていて、気持ちを保つことができなかった」「何度か正確には覚えていないが、5、6回DFAされてあちこちに行って、ようやく自分の道を見つけて。オールスターに選出されたことは信じられないほど素晴らしかった。(WSでは)登板しなかったが、誰もがWSのことは常に夢見ている。そんな中でああなって……それが感情の原因だと思う。とにかく現実離れしていて、信じられなかった。関われたことがとてもとても誇らしく思える偉業だった」と心境を明かした。

 ロサンゼルスで行われたパレード後にはムーキー・ベッツ内野手の自宅でパーティが行われた。その場で、人気ゲームのキャラクター「カービィ」がWS優勝トロフィーを掲げているかわいらしいデザインのタトゥーを臀部に入れた。これについて「ずっと前からしたいことだった。それが星のカービィのタトゥーだった。『ワールドシリーズを制覇したら、やる』というもののひとつだった。素晴らしいと思うし、とても気に入っている。一番いいところは、自分が誇りに思うことを象徴するものだってこと」と笑顔を見せた。

 今後について、MLBで12シーズン目を追い求めたいか、それとも最高の結果で締めくくりたいかと聞かれると「考えが行ったり来たりだ。物語のような結末は粋だろうが、自分がWSに出場できればそれが物語のような結末だろう。そこで大事な場面でアウトを取るとか」と思いを巡らせる。

「自分の結末は自分では選べないのが正直なところで、仕方がないが、自分に言い続けているのは、少なくとも2か月ほどは結論を出さないということ。体の検査をいくつか受けなければならないし。今後2週間の間にしなければならないことがある。(体を)いい状態に持っていくために。多分月曜にはトレーニングを再開する。それで、今の(体の)状態を見て、(現役続行のために)やってみる。自分はトレーニングをするし、来年(プレーすること)を追い求める。2、3か月だかして決断する時期が来たら、その時の体の状態を見て、決断する。自分が気持ち良いと思えるレベルや自分に期待するレベルのピッチングができなければ、それは潮時だということ」と見通しを語った。

(Full-Count編集部)

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