大谷翔平が“奪われた”MVP エ軍番記者の忘れぬ思い…4度目受賞で指摘「ところで」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

2022年はジャッジが1位票28を集めた

 ドジャース・大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で選出されるリーグの最優秀選手賞(MVP)を満票で受賞した。3年連続は2001~2004年のバリー・ボンズ以来2人目で、4度はボンズの7度に次ぐ歴代単独2位。快挙の一方で、古巣エンゼルス番記者は2022年の“偉業”を忘れていないようだった。

 大谷は今季、打者として自己最多の55本塁打に加え102打点、打率.282、リーグ1位のOPS1.014をマーク。6月には投手復帰を果たし、14試合で1勝1敗、防御率2.87の成績を残した。56本塁打&132打点でリーグ2冠のカイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)、43本塁打、105打点、38盗塁のフアン・ソト外野手(メッツ)を抑え、満票での受賞となった。

 大谷はエンゼルス時代の2021年に初のMVPとなると、2023年に2度目の受賞。ドジャースに移籍した昨季は「54本塁打&59盗塁」の前人未到の活躍を見せ、3度目の戴冠となった。

 この日の受賞が発表されると、“一言”モノ申したかったのが「オレンジカウンティ・レジスター紙」のジェフ・フレッチャー記者だった。自身のX(旧ツイッター)を更新し、「ところで、ショウヘイ・オオタニのベストシーズンは実は2022年だったと思う。直近5年間で唯一MVPを獲らなかった年でもある」と指摘する。

「その年の彼は“たった”OPS.875、34本塁打だったが、投手としてはキャリアの中だ断トツのシーズンだった(防御率2.33、166イニング、サイ・ヤング賞4位)」と振り返った。大谷は2022年、MLB史上初となる規定投球回と規定打席を同時達成。今後生まれないであろう前代未聞の大記録を成し遂げた。

 もっとも、同年のMVPはア・リーグ新記録となる62本塁打を打ち立てたアーロン・ジャッジ外野手が、1位票30のうち28票を集めて受賞した。大谷にはAP通信のグレッグ・ビーチャム記者と米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者の2人が1位に投じていた。

(Full-Count編集部)

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