60HR“最強捕手”でも落選「MVPを奪われた」 マ軍ファンの燻る怒り「本当に許せない」

マリナーズのカル・ローリー【写真:ロイター】
マリナーズのカル・ローリー【写真:ロイター】

ジャッジは1位票を17、ローリーは13票だった

 物議を醸す結果となった。2025年の最優秀選手(MVP)が13日(日本時間14日)に米番組「MLBネットワーク」で発表され、ア・リーグではヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が2年連続3度目の受賞を果たした。一方で60本塁打&125打点のマリナーズのカル・ローリー捕手は“落選”。米ファンからは「MVPを奪われた」「茶番だ」と怒りの声もあがっている。

 歴史的接戦だった。ジャッジは今季打率.331で首位打者、53本塁打、114打点をマーク。OPSは両リーグトップとなる1.144を記録した。勝利貢献度WAR10.1(ファングラフス版)も堂々の1位。ローリーに1ポイント差をつけた。

 一方のローリーは捕手最多本塁打記録48本を早々に突破すると、両打ち選手最多のミッキー・マントル(54本)、球団記録保持者のケン・グリフィーJr.(56本)を抜き去り、史上7人目の60号に到達した。選手会が選ぶ両リーグでのMVPには、ジャッジとドジャース・大谷翔平投手を退けて堂々の初受賞を飾った。

 異次元の打棒&勝利貢献度1位のジャッジか、それとも捕手として歴史的な活躍を見せたローリーか。ハイレベルすぎるMVP争いは、ジャッジが1位票17を集めてローリーを下す形となった。一方で米データ会社「オプタ・スタッツ」によると、プレーオフ出場チームで60本塁打を放ちながらMVP落選となったのは、今年のローリーが初という珍事でもあった。

 まさに甲乙つけがたい争いだったが、やはり“ローリー推し”の恨みは募るばかり。「投票者は恥ずかしいやつら」「本当に許せない」「あり得ないだろ!」「ジャッジが2022年に続いてまた奪ったのか」「記者から投票権を剥奪しろ」などと炎上気味。もっとも、“ジャッジ派”も当然多数おり、妥結点は見えていない。

(Full-Count編集部)

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