王貞治氏が大谷翔平を絶賛 「少しでも長く輝いて」想像を超えた活躍に驚き

全日本野球サミットに登壇した斎藤佑樹氏、王貞治氏、栗山英樹氏(左から)【写真:高橋幸司】
全日本野球サミットに登壇した斎藤佑樹氏、王貞治氏、栗山英樹氏(左から)【写真:高橋幸司】

15日に都内で開催されたシンポジウムに参加

 プロとアマチュアが共同で野球振興を進める「全日本野球サミット」が15日、都内で初開催された。終了後、ソフトバンク球団会長の王貞治氏は報道陣の取材に応じ、ドジャースで歴史的な活躍を続ける大谷翔平投手について「まさかあんな選手が出てくるとは思わなかったよね」と絶賛した。

 大谷は13日(日本時間14日)に3年連続のMVP獲得が発表された。メジャーリーグ史上、2001年から2004年まで4年連続受賞したバリー・ボンズ氏以来2人目。通算4回の獲得も、ボンズ氏の7度に次ぐ史上2位となった。

 王氏は「まさかあんな選手が出てくるとは思わなかったよね。米国の中で野球やる人は出てくるんだけど、トップで米国人をひれ伏させるような選手が出てくるとは思ってなかったですよ」と大谷の活躍に驚いた様子。続けて「やっぱり彼にはね、まあ少しでも長く野球界で輝いててもらって。彼が輝くことに日本の野球界が上がってくるわけですから。日本の野球界じゃなくてスポーツ界全体がね」と述べ、その影響力を称えた。

 さらに王氏は「日本の若い人たちにはね、やっぱり大谷選手みたいになる人も出てくるんだから、自分たちも頑張ろうっていう気持ちは持ってほしいですね」と語り、明日を担う若者たちにもエールを贈った。

 全日本野球サミットは、一般財団法人全日本野球協会(アマチュア側)と一般社団法人日本野球機構(プロ側)で構成する日本野球協議会が主催。初開催の今回は「中学部活動の支援」をテーマに行われた。大谷の日本時代の恩師でもある栗山英樹氏(日本ハムチーフ・ベースボール・オフィサー)、東京・早実高3年時の2006年夏の甲子園で優勝投手となり、早大や日本ハムでも活躍した斎藤佑樹氏も出席した。

 栗山氏は「僕らは子どもの時、王さんのホームラン見て」と自身の少年時代は王氏が憧れの存在だったと言及。「だから翔平みたいな、みんなが憧れる選手をたくさん作らなきゃいけないなとは思います」と次世代の育成へ意欲を語った。

 斎藤氏は「大谷選手が今活躍してることによって、確かに野球人口の歯止めはかかったと思うんですけれど。大谷選手みたいな選手って、そう毎年出てくるわけじゃない」と指摘。「だからこそ、僕たちがちゃんと仕組みを作っていかなくちゃいけないなって」と語った。

(Full-Count編集部)

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