わずか3年…8/12が“NPB引退” 不動4番や2桁勝利の覚醒組も…第1回現ドラ組の現在地

中日・細川成也(左)と阪神・大竹耕太郎【写真:矢口亨】
中日・細川成也(左)と阪神・大竹耕太郎【写真:矢口亨】

オリックス→ロッテの大下が現役引退を発表

 今季限りでロッテを戦力外となった大下誠一郎内野手が自身のインスタグラムを更新し、現役を引退することを報告した。大下は2022年オフに行われた第1回現役ドラフトでオリックスから移籍。新天地3年目の今季は1軍出場なしに終わっていた。ここでは大下と同じ“現ドラ1期生”の現在地を見てみる。

 大ブレークを果たしたのが、細川成也外野手(DeNA→中日)と大竹耕太郎投手(ソフトバンク→阪神)だ。移籍前に6年間で計6本塁打だった細川は、2023年に140試合で24本塁打と大ブレーク。今季まで3年連続20本塁打以上とチームの主砲に君臨する。大竹は2023年に自身初の2桁となる12勝を挙げ覚醒。その後も11勝、9勝と先発ローテーションの一角として欠かせない存在へと成長を遂げた。

 松岡洸希投手(西武→日本ハム)は今季、移籍3年目にして実に4年ぶりの1軍登板を果たしたが、戦力外を経て育成選手として再契約した。オコエ瑠偉外野手(楽天→巨人)は節目のプロ10年目となった今季は61試合で打率.246。高い身体能力と勝負強さを活かして熾烈なレギュラー争いに挑みたいところだ。

 4人が現役を続けている一方で、4人は移籍わずか1年で戦力外通告を受けた。渡邉大樹外野手(ヤクルト→オリックス)は移籍1年目の2023年は1試合限りの出場に終わり、同年限りで戦力外通告を受け引退。正隨優弥外野手(広島→楽天)は2023年1試合の出場のみで戦力外となりユニホームを脱いだ。成田翔投手(ロッテ→ヤクルト)2023年は3試合で防御率5.40とふるわず、1年限りで戦力外に。現在はクラブチームでプレーしている。笠原祥太郎投手(中日→DeNA)は2023年は2試合のみの登板に終わり戦力外に。台湾球界を経て2024年からイースタン・リーグのオイシックス新潟でプレーしている。

 また楽天、巨人、日本ハムを経て4球団目となった古川侑利投手(日本ハム→ソフトバンク)は、2023年は9試合で防御率4.50、2024年は1軍登板なく戦力外となり引退した。陽川尚将内野手(阪神→西武)は2023年は9試合、2024年は11試合で打率は1割台と落ち込み、同年戦力外通告を受けて引退。戸根千明投手(巨人→広島)は2023年は24試合と登板機会を増やし、防御率は4.64。しかし2024年は1軍登板なく戦力外となった。2025年は社会人野球の日本新薬でプレーしたが、11月13日に自身のX(旧ツイッター)で退団を報告した。

 出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化することを目的に、2022年から始まった現役ドラフト。4回目を迎える今年は、12月9日に実施される。

(Full-Count編集部)

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