守り続けたのは山本だけ…ド軍投手陣を物語る「17」 野戦病院で奇跡的だった連覇

負傷者続出で苦しかった投手陣
今世紀初となるワールドシリーズ連覇を飾ったドジャース。最高の結果で今季の戦いを終えたが、レギュラーシーズン中は故障者続出で苦しい時期もあった。米データ会社「コーディファイ・ベースボール」は、意外なメジャー史上最多の記録を達成していたことを紹介した。
その記録とは、レギュラーシーズンで先発を務めた投手の人数。「コーディファイ・ベースボール」によると、今季ドジャースでは実に17人もの投手が先発で投げており、昨年のドジャースと並んでメジャー史上最多の記録という。それに次ぐ記録が14人で、1951年と1947年のヤンキース、1922年のジャイアンツと、いずれも半世紀以上前のチームが残していた。続く13人が投げたのも、1953年のヤンキース、1913年のアスレチックスと、やはり古い記録だった。
チームで最多の先発は、唯一年間通してローテを守り続けた山本の30登板。それに続くのは今季限りで現役引退したカーショーの22登板。3位にはグラスノーとシーズン途中にトレードでチームを去ったメイが18登板で続く。5位はシーズン途中に投手として復帰を果たした大谷の14登板だった。
開幕からローテーションを担ったスネル、佐々木、ゴンソリンはシーズン途中に相次いで負傷離脱。それ以外にもシーハン、ナック、ドレイヤー、カスパリウス、トレビーノ、ロブレスキー、バンダ、ミラー、サウアーが先発を務めた。先発の頭数が苦しかった時期にはブルペンデーで乗り切り、リーグ西地区制覇を果たした。
2番目に先発が多かったカーショーが引退したことで、来季は他の投手への責任が大きくなる。エースの山本をはじめ、来季は開幕から全開が予想される大谷、先発に復帰する佐々木ら、日本人3人にかかる期待も大きくなりそうだ。
(Full-Count編集部)