日本で“わずか10勝”も24億円契約? 今井じゃない…米注目の存在、最高額更新の可能性

KBOで17勝、防御率1.89、奪三振252、勝率.944の4冠
今年のメジャーリーグのFA市場では、西武・今井達也投手やヤクルト・村上宗隆内野手などNPB出身選手が注目を浴びている。そんな中、日本を経て韓国プロ野球(KBO)で覚醒した元助っ人、コディ・ポンセ投手にも高額契約の可能性が浮上している。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエノ・サリス記者は19日(日本時間20日)、「MLBフリーエージェントで“お買い得”の可能性がある4選手」との見出しでオフの注目選手を特集した。今井、アレックス・ブレグマン内野手、ライアン・ヘルズリー投手に続いて選ばれたのがポンセだった。
ポンセはパイレーツを経て2022年に日本ハムに加入。1年目の8月27日のソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成するなど、在籍2年間で計24試合登板で7勝10敗、防御率3.47という成績だった。昨季は楽天に移ったが、15試合で3勝6敗、防御率6.72と不振。自由契約となり、KBOのハンファに移籍した。
そして新天地で一気に才能が開花する。驚異の17連勝を達成し、シーズンはわずか1敗。17勝1敗、防御率1.89、奪三振252でKBOの外国人投手としては初めて4冠を達成。1試合18奪三振、シーズン最多奪三振記録を更新するなど、文字通りの歴史的なシーズンを成し遂げた。
KBOからMLBへ逆輸入した投手での成功例といえば、ダイヤモンドバックスのメリル・ケリーが筆頭格。昨年はエリック・フェッディ投手が2年1500万ドル(約24億円)の好待遇を得た。サノス記者によると、ケリーは球速向上、フェッディは新球種の取得が成功につながったと指摘し、ポンセに関しては「両方をやってのけた」と評価する。
MLB時代に比べて2マイル(約3キロ)向上し、新球種のスプリッターを習得した。サノス記者は「これまでKBO帰りの投手についた最高額はフェッディの2年1500万ドル。ポンセは、それ以上の契約になったとしても十分リスクを取る価値があるだろう」と期待を込めた。
(Full-Count編集部)