25億円提示も…ド軍の“敗北”が判明 それでもファン安堵のワケ「心強い兆候」

ブレーブスのライセル・イグレシアス【写真:ロイター】
ブレーブスのライセル・イグレシアス【写真:ロイター】

ゴームズGMは重要な局面を託せる救援右腕の補強を明言

 ブレーブスは19日(日本時間20日)、FAになっていたライセル・イグレシアス投手と1年1600万ドル(約25億1000万円)で再契約したことを発表した。ドジャースも狙っていた守護神候補の移籍先が決まると、「心強い兆候だ」「エドウィンに集中できる」など、LAファンは確かな手応えを得ている。

 今オフのFA市場のトップティアはカイル・タッカー外野手やカイル・シュワーバー外野手ら野手で、日本から移籍を目指す今井達也投手など先発陣も粒ぞろい。一方でリリーフではエドウィン・ディアス投手がNo.1と目されているが、全体の層が厚いとは言えない。

 そんななかでドジャースはこのオフ、リリーフ陣の補強を目指している。11月上旬に行われたGM会議に出席したブランドン・ゴームズGMは「ハイレバレッジで起用できるリリーフ右腕」を狙うと話しており、ディアスやブルワーズとヤンキースで活躍したデビン・ウィリアムズ、そして通算253セーブのイグレシアスもまさに合致していた。

 イグレシアスのブレーブス移籍が決まった直後、全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は「ドジャースから1600万ドル前後のオファーを受けていたが、最終的にはブレーブスに戻ることを選んだ」と、争奪戦にドジャースが敗れていたことを明かしている。本来であれば落胆の声が聞こえるはずだが、敗れてもなお“ポジティブ”な反応が多い。

「ドジャースが今オフ、高いレバレッジで起用できるリリーフ投手にしっかりお金を使う姿勢を見せている。これは心強い兆候だね」「次に狙うのは誰だ」「ドジャースからしたら獲得できなくてもいい判断だと思う」などと、ドジャースが課題克服に向けて動いていた事実に米ファンは注目したようだ。

 今季レギュラーシーズンでは、タナー・スコット投手やブレイク・トライネン投手がまさかの大不振にあえぐ、終盤戦は何度も白星を落としてきた。ポストシーズンでは佐々木朗希投手が守護神を任されたものの、来季は先発に戻ることが予定されている。果たしてドジャースは、3連覇に向けて力強いリリーフを補強できるだろうか。

(Full-Count編集部)

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