不振突入は大谷のせい? 25億円で再契約も…苦しみ続けた「懸念材料」

ブレーブスからFAとなっていたイグレシアスが再契約
ブレーブスからFA(フリーエージェント)となっていたライセル・イグレシアス投手が、19日(日本時間20日)に球団と1年1600万ドル(約25億1000万円)で再契約したことが発表された。通算253セーブの35歳右腕は今季は70試合の登板で4勝6敗、防御率3.21の29セーブに終わった。米メディアでは、本来の調子が発揮できなかったのはドジャース・大谷翔平投手が影響している、と言及した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番ファビアン・アルダヤ記者と、ドジャース専門サイト「ドジャー・ブルー」のジェフ・シュピーゲル氏が対談。シーズンを通しての投球内容について懸念が示された。
アルダヤ記者は、シュピーゲル氏がイグレシアスの今季の成績に懸念を示したことについて、シーズン序盤の数字が大きく影響しているとの見解を示している。同記者は「シーズン初週に、ショウヘイ・オオタニが彼からサヨナラ本塁打を打った場面は、多くの人が覚えていますよね」と指摘。「あれが、年間を通しての数字があまり良く見えなかったことに大きく影響していると思います」と述べた。イグレシアスは4月2日(同3日)のドジャース戦で、当時ドジャースの大谷翔平投手にサヨナラ本塁打を浴びていた。
番組内で指摘された球速の低下や、被本塁打の増加は「懸念材料でしょう」。特に35歳という年齢も“疑問視”された。しかし、同記者は「彼は調子を取り戻してシーズンを終えました」と、最終的なパフォーマンスを評価している。球団内でも、シーズン序盤に苦戦していた時期でさえ、イグレシアスが「空振りを取れる能力があることを知っている」ため、リリーフ投手に対しては少ない材料(短い期間の成績)でも賭けることがあると説明した。
キューバ出身のイグレシアスはレッズでメジャーデビューし、2021年からエンゼルスに加入。大谷翔平投手ともチームメートだった。2022年夏にブレーブスへ移籍し、昨季は66登板で防御率1.95、自己最多タイの34セーブを挙げた。しかし、FAイヤーの今季は70登板で防御率3.21と成績を落としていた。
番組公開から数日後にイグレシアスの残留は決定したが、大谷の本塁打の“影響力”に米メディアも注目せざるを得なかった。ドジャースも1年1600万ドル(約25億1000万円)と同額規模のオファーをしていたとの報道もあった。
(Full-Count編集部)