足を速くする秘訣は“止まる動き” バランス感覚養い、お尻を強化する「1・2・3」

ランニングトレーナーが伝授…お尻をグッと使う”「123ストップ」の極意
走力アップに必要なのは、正しいフォームを身につけることだ。野球では投げる、捕る、打つだけでなく走力も求められ、上のレベルでプレーする時に足が遅いことは“致命的”ともいえる。だが、足の動かし方を改善すれば劇的に変わることも。福井商で甲子園に2度出場し、現在はランニングトレーナーとして活躍する村田和哉さんが、理想的な足の使い方を教えてくれた。
村田さんが推奨するのは「123ストップ」という練習法だ。これは、その場で「1、2、3」と数えながら走るようにもも上げをし、「3」のタイミングでピタッと止めるもの。着地の衝撃を加えることがポイントだ。その場でピタッと止まる練習を繰り返すことで、走りの基本となる体のバランス感覚を養える。
この練習の肝は、「3」で止まった際に軸足は真っすぐにし、上げた足はへその位置まで膝をしっかり上げた状態にすること。姿勢を維持する際に「(上げた足の)つま先が(前を向いて)落ちないように注意してください」とアドバイスを送る。走る際に足首が崩れると推進力が失われるため、細部まで意識することが重要になってくる。
一見シンプルだが、実は奥が深い練習法で「集中しないと難しいと思います」。特に「ピタッと止めるっていうところとか、細かいポイントも意識してやってほしい」と強調するように、「3」で止まる瞬間の体の使い方が重要になる。「お尻をよりグッと使う練習になります。バランスを取るという、走りに繋がりやすい練習ですね」と効果を説明する。
1セット10回が目安。このドリルを続けることで、野球に必要な瞬発力と安定性を兼ね備えた走り方が身につく。足を正しく使えるようになれば、盗塁の成功率アップや守備範囲の拡大など、野球のあらゆる場面でパフォーマンスの向上が期待できるだろう。
(First-Pitch編集部)
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