9.5億円回避し放出も…ド軍の元守護神に「再契約の可能性」 迫られる“決断”

ドジャースのエバン・フィリップス【写真:小林靖】
ドジャースのエバン・フィリップス【写真:小林靖】

地元紙が編成本部長のコメント報じる

 ドジャースが21日(日本時間22日)に来季の契約を提示しない「ノンテンダー」としたエバン・フィリップス投手について、再契約の可能性があることを地元メディアが報じた。昨年までクローザーを務めた右腕は手術の影響で来季も出遅れる見通しだが、減俸を受け入れればチームに残る可能性はある。

 メジャー登録40人枠に入る選手のうち、契約がコストに見合わなくなった選手などが「ノンテンダー」の対象となり、FAとなる。フィリップスは2021年途中にレイズからドジャースに加入。2023年に24セーブ、2024年には18セーブをマークした。

 だが、今季は怪我の影響で開幕から出遅れ、7試合に登板したのみで5月に再び負傷者リスト(IL)入り。そのまま右肘のトミー・ジョン手術を受け、来季も大半の欠場が予想されている。年俸調停額は610万ドル(約9億5400万円)だった。

 一方、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は、ドジャース側は再契約を結ぶ考えがあると報じた。記事では「アンドリュー・フリードマン編成本部長は、トミー・ジョン手術からの回復中である彼との再契約に『球団は依然として関心がある』と述べた」としている。

 フリードマン氏はフィリップスの代理人と話し合いを続けてきたといい、手術明けという事情を踏まえて「彼は少し時間をかけて、リハビリが進み、マウンドから投球できるようになってから、契約を結ぶことを検討している」と語ったという。フィリップスについて「我々のこれまでの成功に大きく貢献してきた存在であり、彼を呼び戻すことについての話し合いは今後も続けていく。彼と家族にとって最善の決断をするために、彼がこのように時間をかけることを我々は尊重している」とし、一定の評価をしているようだ。

 記事によるとドジャースは、フィリップスをロースターに残して610万ドルを支払うか、より低い金額で再契約を試みるか、熟考した上で判断したという。フィリップスは5日(同6日)に自身のインスタグラムで投球を再開したことを報告した。同記事は「ドジャースは、2026年のワールドシリーズ3連覇を目指す中で、引き続き、彼がメンバーの一員となることを望んでいる。しかしながら、それが実現するには、新たな契約が必要となる」と結んでいる。

(Full-Count編集部)

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