大谷翔平、得点圏で異常すぎる“怪物”ぶり 投げて1位&打って2位…MLB半世紀で圧倒的な数値

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

米データ会社「コーディファイ・ベースボール」が示したデータ

 ドジャースの大谷翔平投手は今季、投手として6月に復帰登板を果たし、打者としてはキャリアハイの55本塁打を記録。ポストシーズンでも投打で歴史的な活躍を見せた。一方で、今季は得点圏打率.247だったことから、一部から「勝負弱いのでは」との指摘もある。だが、米データ会社「コーディファイ・ベースボール」は、約半世紀のメジャーの歴史の中で、投打で極限の場面に異常に強いことを裏付けるデータを示した。

 今季は打者として打率.282、55本塁打、102打点、20盗塁、OPS1.014を記録。投手としては6月に復帰し、14登板で1勝1敗、62奪三振、防御率2.87という成績を残した。ポストシーズンではブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で打者として1試合3本塁打を放ち、投手として10奪三振という前人未踏のパフォーマンスを見せつけた。

 一方で大谷は今季、得点圏打率が低いことに加え、打順の影響もあって打点がそこまで伸びていないことから、一部からは「勝負弱い」との見方がある。だが「コーディファイ・ベースボール」は22日(日本時間23日)、この批判を一掃する興味深いデータを示した。

 同メディアによると、投手として得点圏に走者を置いた状況での「被長打率」は大谷が.292で、1969年以降の投手で最も優れていた。JR.リチャード(.299)、マックス・フリード(.299)、ジム・パーマー(.300)、ペドロ・マルティネス(.303)、ロジャー・クレメンス(.304)、クレイトン・カーショー(.305)、ノーラン・ライアン(.306)らを抑え、ピンチでは最も長打を打たれにくい投手となっている。

 また、逆に打者として得点圏での「長打率」は大谷が.602。マーク・マグワイア(.615)に次いで50年余りの期間でメジャー2位だった。アルバート・ベル(.598)、バリー・ボンズ(.594)、マニー・ラミレス(.594)、アーロン・ジャッジ(.590)、マイク・トラウト(.579)、ジョーイ・ボット(.574)ら歴代の強打者を上回る数値だ。今季は好機で敬遠される場面が目立ったが、チャンスでは非常に恐ろしい打者と言える。

 歴代で最も得点圏で長打を許さない投手と、歴代で2番目に得点圏で長打を打つ打者。どちらか片方だけでも素晴らしい記録だが、大谷は1人でこれを両立させているという、異常なほどの活躍を見せている。

(Full-Count編集部)

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