大谷翔平が若手に送った驚きの金言「どれくらいギリギリを」 WBC出場…語った全て

大谷がオンライン取材に応じる、一問一答
ドジャースの大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、報道陣のオンライン取材に応じた。20分のインタビューでは来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やファミリー財団への思いを激白。父親としての顔も覗かせた。一問一答は以下の通り。
――前日にインスタグラムでWBC出場を表明された。投打での出場は。
「起用法についてはまだ分からないというか、コミュニケーションを取らないといけないので。どちらともコミュニケーションを取らないといけないので、何とも言えないですけど。一応、許可というか。球団の方からは話は出ているので、昨日発表したという感じですかね」
――前回大会から経験を積んだ。来年のWBCに向けて前回との違いや心境の違い、気持ちの変化は。
「前回は初めての出場だったので。優勝した、しないに関係なく、前回初めてだったので、どういう感じなのか全然分からなかったですし。今回はある程度スケジュールだったりとか、どういう流れになるのかを理解しているので、入りやすさはあるのかなと思います」
――開幕前の3月に全く投げないわけにはいかない。投手登板について。
「流れというか、何通りかプランは持っておくべきだと思うので。投げる、投げないに関わらず、投げたパターンと投げないパターンと。また投げたパターンとしても何通りか、投げないパターンとしても何通りかプランを持っておくべきだと思うので。それはドジャースと話をしながら、開幕に向けて、また(WBCが)終わった後のキャンプにどう入っていくかというのも、そのプランに沿って選んでいければいいかなと思っています」
――パドレス・スアレスから今季中に報復死球を受けた。オールスターでのやり取りなどはどういう思いでしたか?
「いや、もう昔のことなので、全部忘れました」
米国は感謝祭「毎年楽しみというか、それなりに過ごしています」
――米国は感謝祭。オフシーズンで家族と過ごす時間は。娘さんとはどう過ごしているか。ファミリー財団を設立した。
「ファンデーションに関しては、(準備は)進めてはいたので。あとは発表をどういうタイミングというか、タイミングは、この間になったという感じです。感謝祭については、毎年いろいろやっていることではあるので。娘はいなかったですけど、今年はいるので。そういう意味では普段とは違いますけど、毎年楽しみにというか、それなりに過ごしています」
――ワールドシリーズ制覇のセレモニーで3連覇へ切り替えていると話していた。
「もう自然ですね。終わったといえば終わったことではあるので。もちろん、それは勝利を噛みしめるということでは別のことではありますけどね」
――WBC出場をどういう思いで決断したか。
「まぁ自分の気持ちというか。それはずっと出たいなとは思ってはいたので。選ばれたいなとも思っていましたし。前回初めて出場しましたけど、それまでもいろんなタイミングで出場できなくて。出場したいなという気持ちとは裏腹にできていなかったので。前回初めて出場して、やっぱり素晴らしい大会でしたし、前回以上に、来年のWBCも素晴らしくなるんじゃないかなと思っているので。選ばれること自体、光栄なことではあるので。楽しみにしたいなと思っています」
――今年投手として復帰した。自己最速をマークし、制球力も上がった。投手としての伸びしろはどれぐらいあるか。将来的にサイ・ヤング賞を狙えると思っているか。
「今年に関してはもうリハビリが終わったという感覚のイメージかなと思うので。シーズン中もそうですし、ポストシーズンを通しても、これでリハビリが終わったという感覚ですかね。前回というか、手術前の感覚に近いかと言われたら、まだなんじゃないかなとは思うので。まずはそれを、それ以上のパフォーマンスを出せる準備を、キャンプ、WBC期間中もそうですし、キャンプの時からやっていければいいんじゃないかなと思います。その先にもいろいろな賞があるんじゃないかなと思っています」
――WBCはどんな大会か。
「アメリカだけでなく、各国素晴らしい選手がいますし、メジャーリーガーをはじめ素晴らしいチームが多いと思うので。その中で日本を代表して、いろんな選手とやれるというのは、また違う経験だなと思うので。ワールドシリーズとは、ワールドチャンピオンとはまた別に、大きい大会の1つとして、今もそうですし、今後も重要になってくると思っています」
――ファミリー財団について。子どもや動物のために活動するとのことだが、設立の思いは。
「そこら辺は詳しく読んでもらえれば分かるのかなと思うので。今までやってきた、個人としてやってきた延長線上で、もう少しいろんなところと連携しながら、いろんなことができるんじゃないかなと思っています」
――侍ジャパンの合流時期について。
「現時点では詳しくはまだこの日だとは決まってはないですね。球団の方からちゃんと許可が出たという感じではあるので。起用法、スケジュールを含めて、これからだと思っています」
全盛期は「このオフシーズンの過ごし方次第」
――今シーズンで一番のひらめきは。
「それはたくさんあります。打撃の方ではありますし、これ一つとは言えないですけど、本当にたくさんのことがありましたし。ピッチングの方では、リハビリの年ではあったので。リハビリを完了できたというのが、ひらめきというよりは、一つの安心材料として。それを見つける過程で、それを終了できたというのは、大きな一歩だったなと思っています」
――井端監督とはコミュニケーションは。
「正式に決まって電話をした感じですかね」
――来年32歳。今がピークと感じているか。
「トレーニングの反応的にも身体的にも今がピークあたりかなと思っているので。このオフシーズンの過ごし方次第で、どこまで持っていけるのかなというのが変わるんじゃないかと思っています」
――ノーワインドアップ投法にした経緯は。
「TJ(トミー・ジョン手術)明けはそもそも細かいコマンド力(制球力)がちょっと低下する傾向があるので、それは1回目の手術の時も感じましたし、リハビリの過程の中でも感じてはいたので。なら、楽に球速を投げる方にシフトする方が、今年はいいんじゃないかなと思って、ノーワインドアップの方にしたのが始まりですかね」
――若い選手にアドバイスを送るとしたら、どんな言葉をかけるか。
「若い選手にアドバイスするとしたら……。何ですかね。僕は色々怪我をしちゃいましたけど、やっぱり健康でプレーするのが一番だと思うので。かといって安全に安全に行っていたら、伸びるものも伸びなかったりするとは思うので。どれぐらいギリギリを攻められるかというのが大事なのかなとは思います」
日本の野球は「あまり見ないようにはしているので」
――ポストシーズンで打撃の調子が落ちた際に「二刀流の影響があるのでは?」と周囲から言われていた。その後のパフォーマンスは反骨心からか、自然からなのか。
「そもそもメディアの人にマイナスなことを言われても、あまり気にならないと言いますか。あまり変な話、聞き流すではないですけど、自分が理解していればいいとは思うので。すごく反発したくなるなというのもないですし、すごく賛同したくなるなという気持ちにもならないので。聞かれたことにはもちろん答えますけど、深いところで、何が必要なのか、何が足りていないのかという理解は自分の中でできていればいいのかなというのが根底にはあるので。その時もそうですけど、あまり気にしないではないですけど、あまり自分の中で、何を言われたからと言って変わることではないのかなと思っています」
――日本の野球をどれぐらい知っているか。
「全くそれは分からないですね。分からないというか、あまり見ないように。中継とか映像を見ないようにしているので。全く誰が活躍しているとか、正直、分からないですね。今、活躍している選手がどういうレベルの選手なのか。(侍ジャパンでは)自分の想像と、どういうふうに違うのか楽しみではあります」
(Full-Count編集部)