大谷翔平、WBC参戦の意味 “不遇”だったエ軍時代…米国でも轟いた名声、一変した価値

第5回大会は決勝でトラウトから三振斬り…大会MVPを受賞した
ドジャース・大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、自身のインスタグラムで第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の参加を正式に表明した。2大会連続での出場。日本のファンも大いに沸き立つなか、米識者たちも興奮を隠しきれないようだ。
MLBネットワークは25日(同26日)に自社X(旧ツイッター)を更新。解説のダン・プリーサック氏とグレッグ・カセルタ氏による、大谷WBC参加をめぐる分析を紹介した。プリーサック氏は米国でも徐々に熱が高まるなかで「ラテンアメリカや日本がこの大会を非常に真剣に捉えているのがわかりますよね。まるで自分たちのワールドシリーズかのように戦っています」と、“真剣度”に注目する。その上で前回大会の決勝戦に「釘付けになりましたよ」と明かした。
第5回大会の決勝は日本と米国が激突。1点差の9回に大谷が守護神としてマウンドに上がり、2死から当時チームメートだったマイク・トラウト外野手と対戦。最後はスイーパーで空振り三振に仕留め、伝説的なシーンが生まれた。プリーサック氏は「オオタニとトラウトという、チームメート同士が一度も対戦したことがない中で、オオタニが最後のアウトを取るという。あの最高の結末を見せられたらね」と、いまだに興奮収まらないようだ。
そしてカセルタ氏は、前回大会に大谷が出場したことを振り返り「エンゼルス時代はプレーオフに出られませんでしたし、トラウトもほとんどそうでしたから。こうした大舞台で彼が輝く姿を本当に見るきっかけを得たのは、ドジャースに移籍してからだけです」と、WBCで大谷が一段階上のステージに駆け上がったとした。
来季は開幕から二刀流でのフル稼働が期待される。果たしてWBCではどんな起用になるのか。プリーサック氏は「何となくですが、重要な試合では彼がまたおそらくブルペンに潜んでいるような気がします」と見る。「投手復帰1年目、打席でもマウンドでも驚異的な1年を送りました。彼はこの競技がかつて見たことのないような選手です。オオタニがロースターにいれば、大きなアドバンテージがある。そういうことですね。彼はバッターボックスでも、マウンドでも、試合の流れを一変させる力があるわけですから」と期待を寄せた。
(Full-Count編集部)