大谷翔平にのしかかる934億円 WBCは「登板しないだろう」、容易にOKできぬド軍の“事情”

米識者が語る、WBC登板に否定的な理由とは
ドジャースの大谷翔平投手が2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する意向を明かしたことに対し、米識者が慎重な姿勢を示した。「MLBネットワーク」内の番組「MLB Hot Stove」では、元盗塁王のハロルド・レイノルズ氏が「私は、彼は投げないと思う」と語り、投手起用に否定的な見解を示した。
「MLBネットワーク」は25日(日本時間26日)に公式X(旧ツイッター)を更新。「ショウヘイ・オオタニの2026年WBC出場表明に対するリアクション」と題し、レイノルズ氏と司会のロバート・フローレス氏による討論を紹介した。
レイノルズ氏は、大谷がWBCで登板する可能性について「怪我などあらゆることを考慮すると、ドジャースが彼に投げさせるなんて賭けには出ないと思う」と発言。日本代表の先発投手陣の厚さに触れたうえで、大谷が指名打者(DH)として出場するにとどまるのではないかとの考えを示した。
また、同氏は大谷が経験した肘の怪我に言及し「彼はあの契約があと6億ドル(約934億円)ほど残っている」と語り、超大型契約を結ぶ大谷の身体的リスクを指摘。10年7億ドル(約1089億6900万円)で大谷を獲得したドジャースの立場を考えると、同大会での起用には慎重にならざるを得ないとの見方をにじませた。
対するフローレス氏は「ショウヘイ・オオタニは、したいことがあれば何でもすると思う」と話し、大谷の意向次第では登板もあり得ると主張。さらに「彼が本当に投げたければ、この瞬間でしょう」と前回大会決勝での登板シーンを引き合いに出し、「この大会をまったく違う次元に押し上げた」とWBCの影響力を強調した。その上で「彼が登板しないなら私にとっては本当に驚きですよ」との見解を示した。
大谷は24日(同25日)、自身のインスタグラムを通じて「2026年WBCに出場するつもり」と日本代表参加の意思を明かしていた。実際の起用法は今後のコンディションや球団との調整を経て決定される見込みだ。
(Full-Count編集部)