ド軍、元守護神と“決別”か 9億円払わず代償も…浮上する強豪2球団は「切実に必要」

ドジャースからFAとなったエバン・フィリップス【写真:ロイター】
ドジャースからFAとなったエバン・フィリップス【写真:ロイター】

元守護神フィリップスがノンテンダーFAに、他球団も獲得に興味か

 ドジャースからFAとなったエバン・フィリップス投手は他球団へ流出する可能性が出てきた。球団は21日(日本時間22日)に来季契約を提示しない「ノンテンダー」に。地元メディアでは再契約の可能性を報じているものの、簡単にはいかないようだ。

 2023年に24セーブ、2024年に18セーブを挙げた元守護神は、6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。来季の開幕から出遅れる見通しとなっているが、経験豊富なベテラン右腕を他球団は高く買っている。

 まずは今永昇太投手の残留が決まったカブスだ。救援陣については、フィル・メイトンと2年契約を結んだばかりだが、引き続き救援陣のFA市場に注目。米メディア「ジ・アスレチック」は「もう一人経験豊富な救援陣を加えることが望ましいと考えている」と伝えた。

 今オフの救援陣では通算86セーブのデビン・ウィリアムズ(ヤンキースFA)がいるが、マネー合戦の様相を呈している。今季年俸610万ドル(約9億5400万円)と比較的に手頃な年俸でベテラン右腕を手に入れられるなら……というわけだ。

 今季あと一歩で地区優勝を逃したタイガースも候補にあがる。地元紙デトロイト・プリープレスのタイガース番、エバン・ペツォールト記者は「タイガースが狙う可能性がある新しいFA選手5人」としてフィリップスをピックアップ。「健康な状態であれば、彼のスイーパーと直球のコンビネーションはエリート級の割合で空振りを生み出す。これはタイガースのブルペンが切実に必要としている要素だ」と指摘。

「ドジャースが、予想年俸600万ドル(約9億3800万円)を下回る条件でフィリップスを呼び戻しても驚いてはいけない。しかし再契約が実現しなければ、多くの球団が2026年の1年契約に2027年の選手オプションを付ける形での契約を提示することに興味を示すはずだ」と、具体的な契約内容まで踏み込んでいる。

(Full-Count編集部)

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