佐々木朗希のWBC出場「拒否する選択を下すかも」 番記者が示唆したドジャースの“思惑”

ドジャース番記者が佐々木朗希のWBC出場について報じた
ドジャース・大谷翔平投手が参加を表明したことで、盛り上がりを見せている第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。大谷と同僚の山本由伸投手、佐々木朗希投手の動向も気になるところだが、今季右肩痛で長期離脱した佐々木に関しては、球団側が参加を認めない判断を下す可能性があると米メディアが報じた。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のドジャース番を務めるジャック・ハリス記者は、25日(日本時間26日)の記事で佐々木のWBC出場について言及。5月に右肩インピンジメント症候群のため離脱し、シーズンの大半を60日間の負傷者リスト(IL)で過ごしたことから、「ドジャースは(佐々木の)WBC参戦を妨げる選択を下すかもしれない」と伝えた。
「シーズンの大半を肩の怪我により欠場したが、終盤になって復帰し、プレーオフでは事実上の守護神を務めた。来年は先発ローテに戻る予定だ」と、来季の起用が今季終盤とは異なるため調整面を不安視。11月、デーブ・ロバーツ監督が来日した際には「WBCは(ドジャースの選手起用を)複雑化させる可能性があるとほのめかした」と、指揮官が抱く懸念とともに、WBC出場がもたらす影響を指摘した。
ただ、WBCは日本の野球界にとって大きな意味を持つことも理解している。実のところ、ハリス記者の見解としては、日本人の文化としてはワールドシリーズを凌ぐのがWBCだとしている。そして11月に来日した際のロバーツ監督のコメントとして「投球は身体、肩に大きな負担がかかる。私たちのシーズンを考えると、来年(シーズン)のために(オフに)休ませることは理にかなっている」と、佐々木らが来シーズンに向けた調整を最優先することが、メジャー2年目を迎える右腕にとってもメリットが大きいと紹介した。
佐々木は9月の復帰以降、ポストシーズン9試合に登板。クローザーとして防御率0.84、3セーブをあげてワールドシリーズ連覇に貢献した。ただ、シーズン序盤の5月から約3か月半、右肩痛で離脱していただけに、ハリス記者が報じたように球団が佐々木にシーズン調整を最優先させる指示をするのか。ドジャースにとっても侍ジャパンにとっても、重要な判断となる。
(Full-Count編集部)