ド軍がまた1つ失った“選択肢” 残された128億円男ら…未だ解消されぬ課題

オリオールズがヘルズリー獲得、米メディアが報道
オリオールズは29日(日本時間30日)、メッツからFAとなっていたライアン・ヘルズリーと契約合意したと複数の米メディアが報じた。2024年に最優秀救援投手賞を獲得した右腕の新天地が決定。守護神として期待されたタナー・スコットの低迷もあり、リリーフ補強が課題とされるドジャースにとって“選択肢”が一つ消えたことにはなるが、救援市場にはいまだ大物が残されているのが現状だ。
ヘルズリーはカージナルス在籍時代の昨季、65試合に登板して7勝4敗49セーブ、防御率2.04を記録し、最多セーブのタイトルを獲得した。在籍約7年で31勝105セーブ。途中移籍したメッツでは不振だったが、今季ア・リーグ東地区の最下位に沈んだオリオールズでは、クローザーとして期待される。
ヘルズリーが救援投手のFA市場から消えたわけだが、19日(同20日)には大谷翔平投手のエンゼルス時代の同僚だったライセル・イグレシアスがブレーブスと再契約し、21日(同22日)には通算478登板のフィル・メイトンがカブスと複数年契約を結んだ。“中堅どころ”が少しずつ契約を決める中、米メディアのFA格付け上位の救援投手らは現在も去就が未定の状態だ。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は6日(同7日)の記事で、FAトップ50のリストを公開しており、補強の目玉となる選手とともに予想契約金額を紹介している。救援投手としてトップクラスの実力を誇る13位のエドウィン・ディアス(メッツからFA)は4年8200万ドル(約128億円)、今季は低迷するも16位に入ったデビン・ウィリアムズ(ヤンキースからFA)は4年6800万ドル(約106億1700万円)と予想されており、FAの救援市場の動向においてひと際目が離せない存在だ。
そして日本ファンにお馴染みの存在として21位に入ったロベルト・スアレス(パドレスからFA)が3年4800万ドル(約74億9400万円)、今季68登板、防御率2.07でカブスのブルペン陣を支えたブラッド・ケラーは3年3600万ドル(約56億2100万円)と予想されている。他にも、通算347登板のカイル・フィネガン(タイガースからFA)ら実績のある選手たちも控えている。
ワールドシリーズ連覇を果たしたものの、昨オフに補強したスコット、そしてカービー・イエーツ(現在FA)らが不発に終わったドジャースは、クローザーをはじめ救援陣に明確な課題を抱えている。MLB公式サイトのドジャース番ソニャ・チェン記者の分析によると、ドジャースの穴を埋める存在としてウィリアムズに加えピート・フェアバンクス(レイズからFA)らの名前も候補に挙がっている。果たしてドジャースはどのような“選択”をしていくだろうか。
(Full-Count編集部)