ボンズ&クレメンス、再び殿堂入り落選 時代委員会でも低評価…薬物疑惑の汚名、ケントに栄誉

バリー・ボンズ氏(左)とロジャー・クレメンス氏【写真:アフロ】
バリー・ボンズ氏(左)とロジャー・クレメンス氏【写真:アフロ】

「時代委員会」の殿堂入り投票…2000年MVPのケントが選出

 米野球殿堂は7日(日本時間8日)、今年の時代委員会による殿堂入り投票結果を発表した。史上最多となる通算762本塁打を記録したバリー・ボンズ氏、歴代最多7度のサイ・ヤング賞を誇るロジャー・クレメンス氏は落選となった。

 今年の時代委員会の殿堂入り投票は「コンテンポラリー・ベースボール・エラ(現代野球の選手)」が対象となり、主に1980年代以降に活躍した選手が審査される。候補者はボンズ氏ら以外に通算509本塁打のゲリー・シェフィールド氏、1981年に新人王&サイ・ヤング賞となった通算173勝のフェルナンド・バレンズエラ氏ら8人だった。

 ボンズ氏は歴代最多本塁打記録のほか、2001年にはシーズン最多の73本塁打をマーク。MVP投票には史上最多の7度選ばれるなど、実績で鑑みれば全米野球記者協会(BBWAA)による殿堂入りも一発確定といえるものだが、禁止薬物疑惑が影を落とした。同じくクレメンス氏も、7度の最優秀防御率、2度の投手3冠、最多奪三振5回など圧倒的な実績を誇るも、ステロイド使用疑惑があり、BBWAA経由では殿堂入りできなかった。

 時代委員会の投票で殿堂入りするには、16人で構成される委員会から75%(12票)以上の得票率を獲得することが必要となっている。ボンズとクレメンスはともに5票以下にとどまった。

 一方で今回、ジェフ・ケント氏が殿堂の栄誉を手にした。ジャイアンツなどで活躍したケント氏は2000年にMVP、オールスター選出5回、通算2461安打、377本塁打の実績を誇る。14票と圧倒的な支持を得た。

(Full-Count編集部)

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