体勢崩されてフェン直の衝撃…巨人22歳は「化け物」 “覚醒前夜”に高まる期待

打率.226の一方で12四球はリーグ最多タイ
目を疑う衝撃の一打だった。オーストラリアのウインターリーグに派遣されている巨人の荒巻悠内野手が12日、フェンス直撃の二塁打を放つなど3打点の活躍で勝利に貢献した。擦ったような当たりながらも柵越えになりそうな打球を放ち、「これでフェン直は化け物」「覚醒きてる」とファンの興奮も止まらない。
荒巻はアデレード・ジャイアンツの一員としてブリスベン・バンディッツ戦に「3番・三塁」で先発出場。2-4で迎えた5回無死満塁、カウント2-2から相手左腕の外角球に少し体勢を崩されるスイングになった。それでも打球はぐんぐん伸び、気づけばフェンスに直撃。2点適時打で試合を振り出しに戻した。その後、8-7の9回には内野ゴロの間に走者が生還し、3打点の活躍だった。
11日にはリーグ戦2号となる一発を放つなど、15試合で打率.226、2本塁打9打点、出塁率.369、OPS.746をマーク。12四球はともに武者修行している石塚裕惺内野手に並びリーグ最多タイ。一時の不振を乗り越えて放った異次元の当たりに、「荒巻悠から漂うイ・スンヨプ感」「期待しかない」「あの当たりであそこまで伸びるかよ」などと巨人ファンも注目している。
荒巻は昨年のドラフト3位で上武大から入団。1年目の今季は故障離脱はあったが、1軍で31試合に出場。一塁と三塁を守り、打率.296、OPS.747の数字を残した。このオフは主砲の岡本和真内野手がメジャー移籍を目指しているなか、次代の大砲として注目される。