ド軍も狙う便利屋、同地区ライバルも争奪戦に参加 あまりに高いハードル、決断の行方

ジャイアンツとマリナーズが争奪戦リードとの報道
カイル・シュワーバー外野手やピート・アロンソ内野手が続々と新天地を決めるなか、トレード市場を賑わす“大物”を巡り争奪戦が展開されるようだ。カージナルスの28歳、ブレンダン・ドノバン内野手に2球団が有力候補として浮上している。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の元カージナルス番で、12月からドジャース担当に移ったケイティー・ウー記者は13日(日本時間14日)、「マリナーズとジャイアンツ、ブレンダン・ドノバンの潜在的なトレードにおける有力候補に浮上」と伝えた。また、カージナルスは見返りとして複数のトッププロスペクトを求めているという。
カージナルスは3年連続でプレーオフを逃し、今季は78勝84敗でナ・リーグ中地区4位にとどまった。このオフは新たに就任したハイム・ブルーム編成本部長の下ですでにエースのソニー・グレイ投手を放出。他にも主力級のトレードを画策していると言われ、中でも関心度が高いのがドノバンだ。
ドイツ出身の28歳は2023年から3年連続で2桁本塁打をクリア。コンタクト能力の高さも光るが、際立つのは守備。二塁を中心に内野全ポジションをこなし、外野両翼も平均以上。1年目の2022年にはユーティリティ部門でゴールドグラブに選ばれた。あと2年保有できることも魅力で、エンリケ・ヘルナンデス内野手がFAとなったドジャースも獲得を目指していると複数の米メディアが伝えていた。
ただ、ウー記者によると「リーグの半数以上の球団から関心を集めているドノバンを獲得するには、少なくとも2人の球団内プロスペクトが必要と見られている」。獲得に向けたハードルはかなり高く、どの球団からしても容易な決断とは言えない。カージナルスも“安価”な内容では放出しないとされており、果たしてドノバンは来季、どのユニホームを着ているだろうか。
(Full-Count編集部)