ド軍108億円新守護神がまさかの“要望” 悪夢の再来危機にファン悲鳴「出させるな」

ドジャースに入団したエドウィン・ディアス【写真:ロイター】
ドジャースに入団したエドウィン・ディアス【写真:ロイター】

2017年と2023年にもプエルトリコ代表として出場

 メッツからFAとなり、ドジャースと3年6900万ドル(約107億5100万円)で契約合意したエドウィン・ディアス投手が、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場に意欲を見せていると、プエルトリコの地元紙「Primera Hora」が報じた。だが、前回大会は思わぬアクシデントで大怪我を負っただけに、開幕前からファンがヒヤヒヤする展開になるかもしれない。

 同紙が13日(日本時間14日)に「エドウィン・ディアスはWBCで投球するためにドジャースの許可を待っている」との見出しで、出場に意欲的だと報じた。ドジャースとの入団交渉の際にディアスはWBCへの出場希望を伝えたといい、今のところ許可待ちの状態という。記事によると、ディアスは「チームには慣れていないので、チームの相性など、もう少し話し合う必要があると言われました。しかし、彼らは非常に楽観的だったので、WBCに出場する時が来たら、問題はないと思います」と語ったとされる。

 だが、ディアスには前回2023年の第5回大会で苦い記憶がある。プエルトリコ代表の守護神として出場したディアスは、1次ラウンドのドミニカ共和国戦で9回に登板すると、3者連続三振で「死の組」突破を決めた。マウンド上で喜びを爆発させ、チームメートと歓喜の輪をつくった直後、その場に倒れ込んで立てなくなり、車椅子で退場。右膝の膝蓋腱を断裂し、2023年のレギュラーシーズンは全休となった。

 2013年の第3回大会で日本を破り、2017年の第4回大会でも2大会連続で決勝進出を果たした強豪プエルトリコ。フランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)が主将を務めることが発表されており、同紙によるとカルロス・コレア内野手(アストロズ)、ハビアー・バエズ外野手(タイガース)、エリオット・ラモス外野手(ジャイアンツ)、ノーラン・アレナド内野手(カージナルス)、ジョージ・スプリンガー外野手(ブルージェイズ)ら多くのスター選手も予備メンバー35人に入っているという。

 ディアスのドジャース入団が決まった直後からSNSには「WBCどうすんだろな」「WBCはもう出ないよね?」「ディアスは何があってもWBC出させるな」「くれぐれもWBCではしゃぎ過ぎないように」と不安の声が出ていた。ドジャースからの正式なゴーサインはまだ出ていないものの、ディアスの地元愛は揺るぎないようだ。

 第6回大会の1次ラウンドは、地元プエルトリコで開催され、キューバ、カナダ、パナマ、コロンビアと競うことになる。地元ファンの前で投げることはディアスにとっても最高の名誉だが、ドジャースファンにとっては、開幕前から胃の痛くなる日々が続くことになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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