“カツカツ”の楽天支配下枠 戦力外12人でも…補強連発、影響及ぼす辰己&則本の動向

楽天・三木肇監督【写真:小林靖】
楽天・三木肇監督【写真:小林靖】

14日にマッカスカーを獲得…助っ人2人目の補強

 4年連続でパ・リーグ4位に終わり、厳しいシーズンが続いている楽天。このオフは則本昂大投手が海外FA権、辰己涼介外野手が国内FA権を行使するなど、投打の主力が流出する危機にある。一方ですでに支配下枠は上限の「70」まであと2。今後の動きが注目される。

 楽天はこのオフ、2021年打点王の島内宏明外野手や阿部寿樹内野手ら計12人に戦力外通告を出した。また、12月にはマイケル・フランコ内野手やスペンサー・ハワード投手らも自由契約となった、一方で現役ドラフトでは、辰見鴻之介内野手を出し、ソフトバンクで今季104試合出場の佐藤直樹外野手を加えている。

 退団選手は多かったものの、大幅に戦力も整えた。11月にはパイレーツなどで活躍した先発タイプのロアンシー・コントレラス投手を加え、12月14日には今季3Aで22本塁打を放った身長203センチのカーソン・マッカスカー外野手との契約を発表。何より一番話題を呼んだのが、前田健太投手の獲得だ。広島のエースとして活躍し、メジャーでも9年間プレーした右腕。日米通算165勝の実績をひっさげ、杜の都で再起を図る。DeNAから国内FA権を行使した伊藤光捕手も大きな戦力だ。

 ドラフト会議では1位の藤原聡大投手(花園大)から3位までは大学生で固めた。一方で4~6位は高校生、7位は再び大学生とバランスよい指名を行い、育成選手も5人加えた。

 則本、辰己を含めると支配下枠はすでに「68」。仮に残留となればかなり枠はパンパンの状態で、2人の動向が補強戦略にも大きく影響を与えることになる。来季の復権に向け、果たしてどのように陣容を整えるだろうか。

(Full-Count編集部)

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