元巨人・戸根千明が現役引退「素晴らしい野球人生に感無量」 現ドラ1期生、今後にも言及

「形は変わっても、野球への感謝と情熱は変わりません」
巨人や広島でプレーした左腕の戸根千明投手が15日、自身のインスタグラムを更新。「このたび、長年続けてきた野球選手としての現役生活に一区切りをつけ、引退する決断をいたしました」と発表した。
戸根は「これまで全てのステージで支えてくださった監督、コーチ、チームメート、関係者の皆さま、そしてどんな時も応援してくださったファンの皆さまに心から感謝しています」と周囲への思いを綴り、「これからは、これまで野球から受け取ってきたものを子どもたちや、育ててもらった地元京都を中心にそして社会に返していくことを自分の役割として歩んでいきたいと思っております。形は変わっても、野球への感謝と情熱は変わりません」と今後に言及した。
また「新たなステージでも、誠実に、前を向いて進んでいきます。今まで本当にありがとうございました。素晴らしい野球人生に感無量です」と11年間を振り返った。
戸根は日大からドラフト2位で巨人に入団。入団1年目の2015年から46試合に登板し、1勝1敗1セーブ、5ホールドの成績を残した。2019年にはMLB日本開幕戦を控えたマリナーズ・イチローとプレシーズンマッチで対戦し、空振り三振を奪うなど、好投を見せた。2020年には投打の二刀流にも挑戦。野手としての1軍出場はなかったが、2軍戦では安打も放ち、外野の守備にも就いた。翌2021年からは投手に戻り、4年ぶりの白星もあげるなど、力強さが印象深い選手だった。
今年で4回目の開催となった現役ドラフトが実施され、運命が変わった選手の一人だった。2022年には広島から指名されて移籍。2023年には開幕1軍入りを果たし、4月15日のヤクルト戦では移籍後初勝利をマークした。しかし2024年に戦力外通告を受けた。今年は故郷の京都を拠点とする社会人野球の名門、日本新薬でプレーしていたが、会社と話し合いの末に退団し、現役続行の道も探ったが、引退を決断した。
(Full-Count編集部)