禁断のベッツ放出で「何やっちゃってんの?」 思い出し苦笑い…息子からの容赦なき酷評

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:イワモトアキト】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:イワモトアキト】

現カージナルスのブルーム編成本部長「あのトレードに関して面白いことが」

 ドジャースのムーキー・ベッツ内野手は、2020年2月にレッドソックスからドジャースにトレード移籍した。当時レッドソックスのフロントで、現カージナルスのハイム・ブルーム編成本部長は、“身内”から容赦ない酷評を受けたことを明かした。

 ブルーム氏は、米ポッドキャスト「Foul Territory」に出演。「あのトレードに関して実は面白いことがある。息子たちは野球が大好きで、今は大きくなったのでこれ(ベッツのトレードの件)をとても詳しく追っている。私への手厳しさで言ったら、息子たちはメディアの誰よりも酷い。彼らは当時まだ小さかったので、そのことについてよくわかっていなかったが、一番上の息子が昨年、私がベッツをトレードしたことにようやく気付いたんです」と語りだした。

 司会のAJ・ピアジンスキー氏が「そりゃ大変だ……」と驚くと、ブルーム氏は「息子は『パパ、何やっちゃってんの?』と言われ、『長い話なんだ』と返した。当然、時に難しい決断をしなければならないことがある。もしそれができないなら、この仕事には向いていない。日々エネルギーをもらえるようなとてもいいことも、組織の中でたくさん起きている。若手選手の実力を存分に生かすことなどです」と強調する。それが、現在の原動力でもある。

「若手選手だけでなく、メジャーに昇格しても、ベテランに関しても、選手の育成は辞めるべきではありません。最近の5年、10年でこのゲームが教えてくれるべきことがあったとすれば、どの選手にとっても、どのチームにとっても、どの組織にとっても、さらに向上する道は常にあるということです。毎日目覚めて『今日はどうやったら、さらにチームとして向上できる?』と言えるのは、素晴らしいことです。うちには才能ある非常にいい若手がたくさんいる」

 ベッツはレッドソックスの中心選手として、2018年には首位打者に加えて「トリプルスリー」を達成。世界一の原動力となった。しかし、FAが迫る中で2020年2月にドジャースへ。加入1年目から短縮シーズンとはいえワールドシリーズを制覇し、そして2024、2025年も頂点に立った。一方でレッドソックスは地区優勝なし、地区最下位を3度と厳しい時期を過ごしており、明暗分かれる形となっている。

(Full-Count編集部)

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