「絶対に後悔しない」107億円右腕を口説いた“男気” 自身はFAも…ド軍入団へ驚きの貢献

ラジオ番組に出演して舞台裏を語った
最強守護神を獲得した背景には、チームを愛する仕事人が一役買っていた。エドウィン・ディアス投手のドジャース入団について、同郷の“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手がラジオ番組で、大型補強の舞台裏を語った。
メッツからFAとなっていたディアスは、最速160キロ超の直球と鋭いスライダーを武器に、現役3位の通算253セーブを誇る。ドジャースとリリーフ史上最高額となる年平均年俸での3年6900万ドル(約107億円)という大型契約を結んだ。この契約の陰で動いていたのが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプエルトリコ代表として共闘した経験があるキケだった。
ロサンゼルスのラジオ局「AM 570 LA Sports」に出演したキケは、ディアス獲得への関与を問われると「少しは関わった」と回答。アンドリュー・フリードマン編成本部長に電話をかけて「(ディアスのドジャースに対する)関心は本物だと伝えた。ドジャースは(ディアスにとって)ただの交渉材料ではない。本当にこの選手を獲りに行けるチャンスがある」と進言し、球界で最高のクローザーの獲得を後押しした。
交渉が佳境に入ったことを知った際にディアス本人にも連絡を入れた。「最終的には(ディアス自身と)家族にとって一番いい選択をするべきだ」と前置きした上で「1つ俺が断言する、もしドジャースに来ることになったら、絶対に後悔しない。全てうまくいくよ。奥さんも子どもたちも、きっと大丈夫だ」と伝えたという。
さらに「一番悪い点を挙げるとしたら、プエルトリコから遠いってことくらいだ。でも、もしそれが唯一の欠点なら、安泰だと分かるだろう?」と伝達した。選手が毎年優勝を狙えることに加え、球団職員も含めて優れた環境にあることを熱弁。「何かあれば僕の妻に直接連絡していい」と家族ぐるみのサポートまで約束したという。
現在は自身もFAの立場でありながら、チーム強化のために奔走したキケ。最強右腕とムードメーカーが、来季は同じユニホームで世界一を目指す姿をファンは待ち望んでいる。
(Full-Count編集部)