振り回された報道、ド軍右腕「何を信じていいか」 浮上した噂…吐露した“本音”

ドジャースのタイラー・グラスノー【写真:荒川祐史】
ドジャースのタイラー・グラスノー【写真:荒川祐史】

サイ・ヤング賞左腕とのトレード説浮上で

 トレード説が囁かれていたドジャースのタイラー・グラスノー投手がラジオ番組で、困惑した心境を語った。一部メディアがタイガースのタリク・スクーバル投手とのトレード要員として名前を挙げていたが、球団のアンドリュー・フリードマン編成本部長からは「いいや、君はどこにも行かない」と伝えられたことを明かした。

 11日(日本時間12日)に米スポーツ局「ESPN」は「複数の話題(トレード話)でグラスノーの名前が挙がっている。ドジャースは放出に反対していないようだ」と報道。一部メディアの間でドジャースが2年連続サイ・ヤング賞のスクーバルの獲得を狙っているとの憶測が飛び交い、ファンも騒然となっていた。

 番組内でグラスノーは「(スクーバルと)引き換えにトレードされるという噂が聞こえたから、何を信じていいかわからない状態だった」と当時の心境を吐露。しかし、フロント陣と話した際に噂を否定され安堵した。「僕は彼らを信じている。だから当然、幸せな気分だ」と語った。

 さらに、地元出身のグラスノーならではのチームへの愛着を口にした。「今でもダグアウトに座っているとき(嘘じゃないかと)自分の頬をつねる瞬間がある。顔を上げて、自分が(かつて観客として)座っていた席を探して満喫している」と語り、ワールドシリーズ制覇も成し遂げた今を「自分がなぜこれを仕事にできるほど恵まれているのかが分からない」と、ドジャースでプレーする喜びを噛み締めた様子だった。

 このラジオ放送を受け、米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」も「今オフのグラスノーに関する推論はひと段落つく」と指摘。グラスノーは2023年オフにレイズからトレードでドジャースに移籍。2024年は9勝6敗、防御率3.49、今季は4勝3敗、防御率3.19を残していた。ポストシーズンも先発と中継ぎの両方で好投を見せていただけに、ファンも安堵するニュースだった。

(Full-Count編集部)

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