ベッツ放出は「大失敗」 見合わなかった“対価”…米メディア指摘「アンバランス」

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

有望株3選手を獲得も「大失敗に終わった」

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は15日(日本時間16日)、「オフシーズンで最もアンバランスな15のトレード」を特集。レッドソックスがムーキー・ベッツ内野手をトレードに出した件を取り上げ、「大失敗に終わった」と指摘している。

 現在ドジャースのベッツは、レッドソックスでキャリアをスタートさせた。2018年には打率.346、32本塁打、OPS1.078の好成績で首位打者、MVPを受賞した。そして2020年2月、アレックス・ベルドゥーゴ外野手、ジーター・ダウンズ内野手、コナー・ウォン捕手という有望株とのトレードで、当時“不良債権化”していたデビッド・プライス投手と共にドジャースへ移籍することになった。

 レッドソックスはなぜベッツを手放したのか。世界一翌年の2019年は3位。ベッツは2020年オフにFAとなる予定で、歴史的な契約額になることは必至。レッドソックスの放出には“お財布事情”も絡んでいたとされる。

 その点を踏まえても、球界トップスターを手放したことは致命的だった。獲得したダウンズは結果を残せず日本へ。ベルドゥーゴ、ウォンはレッドソックスで出場機会を得たが、ベッツの穴を埋めたとは言えない成績だ。

 ベルドゥーゴはヤンキースにトレードされるまでの4シーズンで、(累計)OPS+105、「ベースボール・リファレンス」のWAR8.1。ベッツはドジャース在籍6シーズンでの累計WARは32.7、そしてワールドシリーズ制覇のリングを3つ獲得している。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は記事の中で「ムーキー・ベッツのトレードでレッドソックスが対等の見返りを得る可能性は極めて低かった。なぜなら、(レッドソックスにとって)このパッケージ(トレード)には(ドジャースが)残り9600万ドル(約149億円)になったデビット・プライスの契約の大部分を引き取るという意味合いが含まれていたからだ。しかし、レッドソックスにとってこのトレードは大失敗に終わった」と指摘した。

(Full-Count編集部)

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