ド軍に待ち受ける1552億円の支払い 積極補強で増え続ける“代償”…物議醸す大谷らの契約

後払いで多くの選手を抱えるドジャース
ドジャースは今オフ、球界屈指のリリーバーであるエドウィン・ディアス投手を3年6900万ドル(約107億1000万円)の契約で獲得した。そのうち1350万ドル(約20億9500万円)が後払いになるとされ、球団の後払いの総額が10億ドル(約1552億円)を突破した。
大谷翔平投手の10年7億ドル(約1087億円)の契約で注目を集めた後払いの支払い体系。大谷は2034年から2043年の間に契約の大部分である6億8000万ドル(約1055億円)を後払いとし、チームが1年間に選手たちに支払う総額を減らしている。
大谷加入前には、フリーマンやベッツが後払いが組み込まれた形で契約。フリーマンは計5700万ドル(約88億円)、ベッツは5億ドル(約776億円)、スミスは5000万ドル(約78億円)、T・ヘルナンデスは3200万ドル(約50億円)、エドマンは2500万ドル(約39億円)、スコットは2100万ドル(約33億円)となっている。
ドジャースは2047年シーズンまで、累計10億6450万ドル(約1652億円)を順次支払う。現時点で一番多く払うタイミングが2038年、2039年で、1億230万ドル(約159億円)を大谷やベッツらに支払うことになる。
後払いは制度的には問題ないが、潤沢な資金で大物を続々獲得することに批判的な声もある。現行の労使協定は2026年オフに失効する。オーナー側が選手会に強く主張する「サラリーキャップ」の導入を巡り、ロックアウトの可能性も。もし導入となれば、今後は超大型補強が姿を消す可能性もある。
(Full-Count編集部)