“音沙汰無し”の村上宗隆 279億円との報道も…期限まで7日、MLB球団が懸念「25%」

過去3年の三振率は28.1%→29.5%→28.6%
ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指すヤクルトの村上宗隆内野手だが、交渉期限が米東部時間12月22日午後5時(日本時間23日午前7時)に迫る中、その去就は依然として不透明なままだ。米メディアは、村上の類まれなポテンシャルを絶賛しつつも、ある指標を根拠に「大化けか、大失敗か」の両極端な評価を下している。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は15日(同16日)、オフの移籍動向をまとめた記事を寄稿。その一つに「ムラカミのミステリーは続く」として村上を取り上げた。同記者は来年2月で26歳という若さ、NPB実働8年間で通算265本塁打と圧倒的な実績を誇ることから「日本人FA選手の中で最も魅力的な存在」と称賛。しかし、その一方で「大化けするか、大失敗か」とリスクも孕んでいると指摘する。
MLBの球団幹部たちが懸念し続けているのが、村上の「三振の多さ」だという。村上はパワーの代償としてコンタクト面ではやや課題を残し、3冠王となった2022年は三振の割合が20.9%だったものの、以降は28.1%→29.5%→28.6%と悪化しており、通算でも25.7%にのぼる。
記事では、NPB時代の大谷翔平投手(通算27%)よりも低いとしながらも、鈴木誠也の渡米前の数値(16%)と比較すると「大幅に高い数値」と指摘。その点を踏まえ、三振の割合が通算18%の巨人・岡本和真内野手のほうが「メジャーで成功する可能性としては村上よりも“確実な賭け”」だという。
米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」による、オフにFA選手ランキングで村上は全体4位に位置づけられた。予想契約は8年1億8000万ドル(約279億円)とされ、争奪戦が見込まれていたが、期限が目前になっても確かな情報が出てこない。果たして来季、どのユニホームを着用しているだろうか。
(Full-Count編集部)