日本で感じた“孤独”「楽しくない」 直面した文化の違い…元助っ人の赤裸々な胸中

ブルージェイズ入りが決まったコディ・ポンセ【写真:アフロ】
ブルージェイズ入りが決まったコディ・ポンセ【写真:アフロ】

異国に飛び込んだポンセが当時感じていたこと

 3年総額3000万ドル(約46億円)でブルージェイズ入りが決まったコディ・ポンセ投手が米ポッドキャスト番組「Baseball is Dead」に出演。来日直後の心境を赤裸々に明かした。

 ポンセは2021年オフに日本ハムと契約。過ごした時間について「恵まれていた」と前置きしつつ、日本の環境には「とても衝撃を受けた」という。「毎日午後1時にグラウンドに出て、ストレッチして、何マイルもランニングなど色々やる」と、米国との違いを指摘。「自分は『楽しくない、野球のような感じがしない』という感じだった。球拾いもないし、周囲との会話も楽しめない、(コロナ禍もあって)そういう機会がなかったからね」と説明した。

 1年目のポンセは7月になりようやく初勝利。まだ新型コロナウイルスが流行していた影響もあり、今は妻で当時交際していたエマさんは来日できず、日本で孤独を感じていたという。「彼女は一緒に来させてもらえず、誰も外出していなかった。僕はマンションの部屋で一人きり。父とはたぶん(電話で)一日2時間しか話せなかった。父と話すために僕は寝るのが午前1時になった。当時はキャリアの中で最も暗い日々だったと思う」と振り返った。

 言葉も文化も全く違う異国での日々。ポンセは「球場へ行くのに一日30分電車に乗る。それまで電車に乗ったことがなかったからね。(アメリカとは違う環境で)仲間意識が恋しかったよ」とも話した。

 コミュニケーションの面でも当初は苦戦。「『ちょっとこの辺が今日は張っている。昨日115球投げたから疲れてる』、という時に、『針治療ををお願いできる?』『治療してもらえますか?』と言っても……。思うような会話をして必要なすべてを手に入れるようなことができなかった。それが最大の後退要素だったね」と回想した。

 そんな中でも徐々に適応したポンセは、6月後半からはローテーションを守り、8月27日のソフトバンク戦ではノーヒットノーランも達成した。「その後はもっと意思疎通できるようになって、外部で必要な治療を受けられるようになり、日本では中6日で毎登板、体を準備できるようになったんだ」と話した。

(Full-Count編集部)

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