目にしていた“現ドラ候補” 「心の準備」も「すごく動揺」…当事者が明かす本音

ヤクルトの入団会見に出席した大道温貴【写真:町田利衣】
ヤクルトの入団会見に出席した大道温貴【写真:町田利衣】

広島→ヤクルトの大道温貴「1球1球全力でチームのために」

 第4回現役ドラフトで広島からヤクルトに移籍した大道温貴投手が17日、神宮球場で入団会見を行った。移籍の連絡が来た瞬間は「すごく動揺しました」と率直な思いを明かした26歳。当事者ならではの心の動きがあった。

 背番号46のユニホームに袖を通した大道は「すごくワクワクしています」と端正なマスクをほころばせた。指名から1週間が経ち、「来年パフォーマンスを発揮できるように、これからどうやって練習していこうかという気持ちでこの日を迎えました」と気持ちを新たにした。

 とはいえ、指名当日は動揺を隠せなかった。出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指す現役ドラフトも今年で4回目。開催前には「移籍候補」として噂される選手も多い。大道も「2か月ほど前から現役ドラフトの有力選手みたいなのに常に載っていたので……。なんとなく、心の準備はしていました」と話す。それでも「実際にかかってくると動揺はしました」というのが本音だった。

 2020年ドラフト3位で広島に入団。2023年には48試合に登板したが、2024年は4登板、2025年は1登板に終わった。今季は8月下旬に肘の位置を下げるフォームに挑戦し「球速も僕自身のマックスに到達して、僕の中では来季この投球フォームならいけるかなという中での今季終了だったので、新しい自分を来年より多く見せられたらと思います」と手応えを口にした。

「ヤクルトのユニホームを着る以上は、1球1球全力でチームのために腕を振っていきたい」と大道。気持ちを新たに再スタートを切る。

(町田利衣 / Rie Machida)

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