山崎康晃が苦言「戦える雰囲気ではない」 1軍で抱いた“危機感”「曲げてはいけない」

契約更改後、会見に出席したDeNA・山崎康晃【写真:町田利衣】
契約更改後、会見に出席したDeNA・山崎康晃【写真:町田利衣】

山崎康晃が現状維持で契約更改、訴えた意識改革

 DeNAの山崎康晃投手が18日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に望み、現状維持で来季契約にサインした。来季が6年契約の4年目となる右腕は、ブルペンで抱いた“違和感”を告白。1998年以来遠ざかっているリーグ制覇には、選手の意識改革も必要と訴えた。

 相川亮二新監督を迎えて臨む2026年シーズンは、投手陣の整備がリーグ優勝に欠かせない要素の1つに挙げられる。特に、今季10勝をあげたアンドレ・ジャクソン投手、9勝&防御率1.74のアンソニー・ケイ投手が抜けた先発陣の立て直しは急務の課題となる。

 山崎は「外国人が抜けて投手が手薄だという評価を僕らも感じている」と前置きした上で、「投手で言うともっと自分たちにベクトルを向けないといけない。優勝をとりにいくことがどれだけ厳しいことなのかというところを、自分たちでもっと見ないといけないと思います。具体的に言うと、昨年日本一になったときにチームを見ているメンバーがどれだけいたのか」と、セ・リーグ3位から日本一に輝いた2024年に抱いた危機感を明かした。

「その年、僕も不甲斐ない成績だったんですけど、大事な試合前に関係ない話をしている選手もいた。ずっと過ごすブルペンの中で、いい雰囲気というか、戦える雰囲気ではない、戦える環境設定ではなかったところは、僕も同じブルペンにいて痛感していて。そこは一生懸命サポートしてもらっているチームスタッフに嘘を付く部分というか、これでいいのかなと思う部分でもあった」と、1軍投手陣に緊張感が欠けていたと指摘した。

 新体制となる来季に向けて「そこは率先してなくしていきたい部分ではあります。同時に若い選手が入っていく中で、きっと来年も新しいヒーローが出てくる。その中でも、絶対に曲げてはいけない部分だとか、絶対にここだけは、このブルペンで、このピッチングスタッフで変えてはいかない部分って必ずあると思うんですね。そこにアンテナを張って、自分もそこで発言力を持ってできるようなパフォーマンスも必要だと思っていますけど、いい方向に導きたいなという思いではあります」と、自身の経験を交えながら意識改革の必要性を語った。

 プロ11年目の今季は自身最少の17登板にとどまり、防御率4.20。わずか1セーブに終わり、通算250セーブ達成に足踏みが続いているが「12月と1月、2月で任せてみようと思えるところまで上り詰めたいと思っているので。そこは自分でも信じてやらないといけないと思っていますし、競争を勝ち抜いて前に出たいなと思っています」と、守護神“奪取”に意欲。通算563試合登板の33歳右腕は、チーム一丸となっての逆襲を見据えた。

(Full-Count編集部)

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