「僕が破るのは難しい」 鷹に前例なきポスティング…早期挑戦希望も、28歳守護神の葛藤

契約更改交渉後に取材に応じたソフトバンク・杉山一樹【写真:森大樹】
契約更改交渉後に取材に応じたソフトバンク・杉山一樹【写真:森大樹】

昨季は14ホールド→今季31セーブ…4000万円で更改

 ソフトバンクの杉山一樹投手が19日、みずほPayPayドーム内にある球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸8000万円でサインした。今季はセーブ王を獲得と飛躍の1年。球団にはメジャー挑戦についての話し合いをもったことを明かしたが、「ポスティングは前例がないので」と“別の形”でメジャー挑戦を目指すようだ。(金額は推定)

 28歳の杉山は静岡・駿河総合高から社会人の三菱重工広島に進み、2018年ドラフト2位でソフトバンクに入団した。昨季はリリーフで50試合に登板し、4勝14ホールド1セーブ、防御率1.61と好成績を残すと、今季は故障のロベルト・オスナ投手に代わって守護神を務め、65試合の登板で3勝4敗10ホールド31セーブ、防御率1.82をマーク。自身初のセーブ王にも輝いた。

 球団からは「しっかりとした評価をしていただきました」中で、金額以上に話し合いを持ったのが将来的なMLB移籍だった。一方でソフトバンクはポスティングでのメジャー挑戦を認めておらず、千賀滉大投手も海外FA権を行使してのメッツ移籍だった。

 杉山は「ポスティングは前例がないので。それを僕が破るのは難しい。それ以外の方法で話をしています。何点か僕の方で提案しています」と明かし、球団側にポスティング以外での移籍を模索しているとした。もっとも、海外FA権取得までには時間がかかる。「若ければ若いほどいい」と早期の移籍を望みつつ、「でもチームに恩返しもしないといけない」と“葛藤”もあるようだ。

(Full-Count編集部)

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