日本球界“出戻り”で感じた「物足りない」 球界OB指摘…楽天・前田健太に必要な「気持ち」

38歳で帰国した高橋尚成氏「きつかったなというのはあります」
巨人やメジャーリーグで活躍した高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新し、前田健太投手の楽天入りについて語った。自身もベテランとなってから日本球界に復帰。「僕はちょっと難しかった。成功できなかったのもあるけど」と適応する大変さを指摘した。
「何が難しいって、日本語で野球ができたり日本の食事を取れたりでホッとするんですけど、何か物足りない。体力的には行けるけど気持ち的についていかない。僕は年を取ってからメジャーに行って、40歳前くらいで戻った。気持ち的にもちょうど落ちていくような状況で日本のオファーをいただいたので、それを考えると、もう一花咲かせようなんて思っていましたけど、本質的に『絶対やってやろう』という気持ちが、こういう言い方をすると語弊があるかもしれないけど物足りなさを感じてしまったのかも知れないですね」
高橋氏は2007年に最優秀防御率と最高勝率に輝くなど巨人のエースとして活躍。2009年オフに海を渡って4年間を過ごし、2014年からDeNAに入団して日本球界に復帰。2年間を過ごしたが計16試合で0勝7敗と結果を残すことはできなかった。
前田については「体自体は問題ない。遜色ない。若い時と比べて回復力とかは落ちているはずだけど問題なく投げられている。頑張ってもらいたいということしか言えない」とエールを送る。一方で自身の経験を重ね合わせると「僕は38歳で帰ってきて39歳から2年間やりましたけど、体きつかったな……精神的にきつかったなというのはあります」と話す。
前田は日米通算200勝へあと35勝としている。「やってほしい、いけるでしょう」とエールを送り、「そういう目標、突き進むものがあればまた気持ちを奮い立たせることができるでしょうし、経験しているものはトップクラス。メジャーであれだけ投げてワールドシリーズでも投げている。若手への良い教材になると思うので、楽天もプラスしかないんじゃないかなと思います」と“効果”を口にした。