日本では「関係性築けなかった」 韓国MVP→47億円で米復帰…ブレーク阻んだNPBルール

楽天時代のコディ・ポンセ【写真:荒川祐史】
楽天時代のコディ・ポンセ【写真:荒川祐史】

日本ハム、楽天でプレーしたポンセはブルージェイズと3年47億円で契約

 元日本ハムで、今オフにブルージェイズと3年総額3000万ドル(約47億3200万円)で契約したコディ・ポンセ投手は今季、韓国球界でブレークのきっかけをつかんだ。米ポットキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演し、NPB独特のルールに苦しんでいたことを明かした。

 31歳のポンセは2020、2021年に1勝止まり。2022年から日本ハム、2024年から楽天でプレーした。先発ローテーションを任されたが、3年間で10勝16敗、防御率4.54と今ひとつだった。

 それがハンファでは17勝(1敗)、防御率1.89、252奪三振と投手3冠に。リーグMVPも獲得した。「なぜ日本でも同じことが起きなかったのか?」。司会者の問いかけに思いを打ち明けた。

「最大の理由はファミリーだ。韓国では144試合あるんだけど、全試合ベンチに座るから(チームメートとの関係性は)より深まるんだ。打線がいい時も、悪い時も一緒にいるからね。チームメートがエラーを犯したら、声をかけることもできる。韓国では全試合ベンチに座ることができた」

「日本では先発投手であればベンチに座られるのは先発した日だけ。それ以外は試合前に練習を終えたら、家に帰るんだ。だから(チームメートとの)関係性をあまり築くことができなかった」

 日本のプロ野球は1軍登録できる選手数は最大31人。実際に試合に出場できるのは最大26人で、通常は登板予定のない先発投手などがベンチ入りから外れる。メジャーリーグでは先発投手が登板前日、翌日にベンチ入りするのが当たり前で、ポンセは、いわゆる「あがり」と呼ばれるNPBの“文化”にフィットしなかったようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY