パドレス接触も…村上宗隆に迫る期限 284億円契約の予想から一転、短期契約の可能性

ヤクルト・村上宗隆【写真:古川剛伊】
ヤクルト・村上宗隆【写真:古川剛伊】

村上の「打撃力に対してとても懐疑的」

 ヤクルトからポスティングシステムでメジャー移籍を目指している村上宗隆内野手は、22日午後5時(日本時間23日午前7時)が交渉の期限となる。タイムリミットまで残り3日となったが、具体的な契約などの報道がなかなか出てこない。米識者はここにきて、大型契約は生まれないのではと指摘している。

 米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手ランキングで村上は全体4位に位置づけられ、予想契約は8年1億8000万ドル(約284億円)とメガディールが期待されていた。しかし、ポスティング申請後はほぼ音沙汰がない。米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」は19日(日本時間20日)に米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」のジェフ・ポンテス記者の見解を紹介した。

 ポンテス記者はまず、パドレスが村上と複数回面談したことに言及した。しかしこの日、KBOキウムからポスティングでのメジャー挑戦を目指していたソン・ソンムン内野手と3年1300万ドル(約20億円)での契約が報じられ、村上の去就に影響する可能性を示唆。そして何より「ムラカミや彼の代理人が想像していたより、市場(の熱感)は随分と低いようです」と分析する。

 村上は2022年に打率.318、56本塁打、134打点で3冠王を獲得し、故障で出遅れた今季も56試合で20発と圧倒的な打棒を誇る。しかし同記者は「(村上の)打撃力に対してとても懐疑的です。コンタクト能力がMLBで通用するのか。そして、パワーを発揮できるか」と、打撃に課題があると指摘。仮に渡米できたとしても「1年目は打率.220を下回る可能性があります。打率.190とかですね」と見ている。

 村上と似たタイプの選手としては、今季56本塁打&132打点の2冠を手にしたフィリーズのカイル・シュワーバー外野手を挙げる。しかし「純粋なパワーはありますが、(実際に)シュワーバーのように打てるかわかりません」と懸念を示した。また、守備は三塁も一塁も厳しいとし、指名打者専門になる可能性に言及した。

 打撃に加えて守備の不安を加味した時、来年2月で26歳の若さだとしても、難色を示す球団が多いというのがポンテス記者の見解だ。「2023年オフにポスティングされると発表されたとき、多くの人が長期契約や、大型契約を手にすると期待していましたが……そうなるとは思いません」とし、短期契約の可能性もあると見ている。

(Full-Count編集部)

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