割れる39億円ベッツへの評価 起こった“異変”にファン激論「懸念していた」

今季は評価が分かれるシーズンに
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手は今季、大きな転換期を戦い抜いた。かつて右翼手として6度のゴールドグラブ賞に輝いたが、今季は遊撃手としてプレー。高い万能性を見せつけた一方で、そのパフォーマンスを巡り、ファンの間では総合的な活躍を巡り、意見が真っ二つに割れる事態となっている。
ベッツは今季、遊撃手として148試合に出場。2023年と2024年は二塁、遊撃、右翼の3ポジションをこなしたが、持ち前の身体能力を活かし、今季は指標面でも健闘を見せた。米データサイトによると、今季は守備防御点(DRS)では遊撃手の規定到達者の中でトップの数値を叩き出した。しかし、打撃面では春先の体調不良も影響してか、例年のような圧倒的な数字を残せず。打率.258、OPS.732とベッツにしては物足りない成績に終わり、ファンの議論の的となった。
地元メディア「ドジャース・ネーション」が公式X(旧ツイッター)で今季のベッツの評価を問いかけると、コメント欄は瞬く間に溢れかえった。絶賛派からは「A+++」「Aだ。非常に素晴らしいプレーぶりだった。打撃はまた復活するよ」「驚異的なアスリート。彼は素晴らしかった」と2500万ドル(約39億円)の年俸に見合う活躍を称える声が上がった。
一方、シビアな声も。特に指摘されたのが打撃面の不振だった。「守備面はB+、攻撃面はC。しかしながら、来年はどちらもはるかによくなると思う」「守備がA、打撃がC」「フィジカル面で、遊撃に転向させた時点で懸念していたよ……外野のままにしておくのがベストかなと」「Bだ。良くない送球が多かった。フレディが時々救っていた」と評価が割れた。中には「シーズン開幕時に何らかの体調不良で、彼の打撃が狂わされた」と万全ではなかったコンディションを惜しむコメントも見られた。
異例のコンバートを完遂し、ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献したベッツ。それでも求められるハードルが高いのはスターの宿命と言えるだろう。
(Full-Count編集部)