西武へFA移籍の桑原将志が入団会見…背番号「7」 本拠地の不安一蹴「僕の熱さで吹き飛ぶ」

桑原が示した決意「プレースタイルを変えることはできない」
DeNAからFA権を行使し西武に移籍する桑原将志外野手が22日、埼玉県所沢市内で入団会見を行った。外野のレギュラーとして期待される32歳は「凄くワクワクしてます。早くライオンズのユニホームに袖を通してプレーしたいなと思います」と、意気込みを語った。
西武での背番号は「7」に決定。託された番号に、桑原は「(石毛宏典氏、松井稼頭央氏ら)凄い方々がその背番号を背負って引っ張ってきた。及ばないとは思いますが、その思いを背負って頑張りたい」と決意を示した。
来季から本拠地となるベルーナドームについて桑原は「暑いことで有名ですが、体験してみないと分からない。僕の熱さで吹き飛ぶんじゃないかと思います」と、力強いコメントで不安を一蹴。「逆に行きたいと思いました。どんなもんかと。プロである以上、環境のせいにするのは言い訳でしかない。そこでどうするかだと思います」と、新天地でのプレーを心待ちにした。
今季DeNAで中堅手として97試合にスタメン出場するなど、中堅手として起用されることが多かった桑原だが「センターが多かったと言っても、そこでキャリアを積んできたというだけ。こだわりがないわけではありませんが、求められるところで自分の役割を果たしたい思いが強いです。それがプロだと思っています」と、西武では起用法に柔軟に対応していく考えを示した。
桑原は今季1番もしくは2番を打ち、セ・リーグ4位の打率.284、6本塁打27打点、10盗塁をマーク。2021年にキャリアハイの打率.310、14本塁打の打棒を振るった実績もある。また外野守備でのダイビングキャッチや一塁へのヘッドスライディングに象徴されるように、闘志を前面に出すところが持ち味で“ガッツマン”と称されている。
「チームが変わっても根本的なプレースタイルを変えることはできない。僕らしく熱いプレーをファンの皆さんに見せたい」と、西武でもDeNA時代と変わらぬプレーを約束。「レギュラー争いは毎年あることで、ポジションの確約はないと思っています。つかみに行きたいと思います」と、激化する外野手争いを勝ち抜く決意を見せた。
直近3年間で5位、最下位、6位と低迷している西武だが、今オフは日本ハムからFA宣言した石井一成内野手とも入団で合意し、球団史上初めて、同一年に複数のFA選手を獲得した。今オフは先発ローテの柱だった今井達也投手と高橋光成投手が、いずれもポスティングシステムでメジャーへ移籍することが濃厚となっているが、積極補強で来季への期待感が高まっている。
(Full-Count編集部)