西武が桑原将志を“口説いた”A4用紙20枚 伝わった本部長の熱意「なぜ必要なのかを分析」

背番号7「ライオンズのために頑張りたいと決断しました」
DeNAからFA権を行使し西武に移籍する桑原将志外野手が22日、埼玉県所沢市内で入団会見を行った。背番号は「7」に決定。同席した広池浩司球団本部長は、桑原獲得のために“猛アピール”したことを明かした。
「大急ぎで資料をつくり、なぜ桑原選手が必要なのかを分析した結果をお渡ししました。A4サイズの紙20枚ほどにプリントアウトした資料でした。それにプレースタイルを含めて必要性を訴えさせてもらいました。当日は秋季キャンプ中の西口監督も駆けつけてくれて、いい交渉ができたと思います」
近年の西武は投手陣の奮闘とは対照的に、“貧打”に悩まされ、今季も総得点410とチーム打率.232がいずれもパ・リーグワーストだった。桑原は今季1番もしくは2番を打ち、セ・リーグ4位の打率.284、6本塁打、27打点10盗塁をマーク。2021年にキャリアハイの打率.310、14本塁打の打棒を振るった実績もあり、是が非でも欲しい人材だったと言える。
桑原は「広池さんから熱いお言葉をいただき、すごく悩んだのですが、ぜひライオンズでトライしたい、ライオンズのために頑張りたいと決断しました」と笑顔。熱意が実った形となった。
西武は今オフ、日本ハムからFA宣言した石井一成内野手とも入団合意し、球団史上初めて、同一年に複数のFA選手を獲得した。先発の柱を担う今井達也投手と高橋光成投手がいずれもポスティングシステムでメジャーへ移籍することが濃厚となっているが、補強では超本気の姿勢を見せており、来季の巻き返しへの期待感は上がっている。
(Full-Count編集部)