すでに覚悟する村上宗隆との“別れ” 予想外の2年契約にある背景「長期の結婚よりも」

当初は1億ドル級の大型契約が予想されていた「誰も2年3400万ドルの契約を結ぶとは」
ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億2000万円)で契約を結んだ村上宗隆内野手は22日(日本時間23日)、本拠地で入団会見を行った。米メディア「ジ・アスレチック」は2年契約から見える背景に迫っている。
史上最年少3冠王の契約規模については当初1億ドル(約157億円)級の大型契約を予想されたが、まさかの短期契約。ジ・アスレチックも「誰も2年3400万ドルの契約を今週末に結ぶと思ってなかった」「日本のホームラン王、ムラカミがホワイトソックス、負けることについては球界の王者ホワイトソックスと契約だなんて」などと驚きを持って伝えた。
村上の“低評価”は三振率の高さや守備力などが懸念されていた。一方のホワイトソックスは今季まで3年連続でシーズン100敗を記録。来季以降もチーム再建を進めることになる。「GMも代理人も、これは長期に渡る結婚というよりも、MLBで何ができるか証明する必要がある男と、長打力とチームに適応する選手がどうしても欲しいホワイトソックスにとって、共に有益な関係だと認めた。この契約はウィンウィンだと言える」と伝えた。
22日(同23日)のポスティング期限ギリギリの駆け込み決着。クリス・ゲッツGMがチャンスがあると感じたのは18日(日本時間19日)になってからだったという。ジ・アスレチックは「ムラカミは日本で大物で、シカゴでも大物になる可能性がある。そうならなくてもファンは外野へ飛んでくる本塁打を見るのが好きだ。ムラカミは三振するかもしれないが、本塁打も打つだろう。おもしろい奴のようだし、それはチームの助けになる。ホワイトソックスはムラカミのような男が必要で、彼にはチャンスが必要だったのだ」と締めくくっている。
(Full-Count編集部)