山本由伸への508億円は「優れた投資」 “35年間”でNo.1評価、覆した世間の声

ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

契約当時の雑音を結果で一掃

 ドジャースの山本由伸投手が2年前に結んだ大型契約は、球団にとって非常に大きなプレゼントとなったようだ。米スポーツ局「ESPN」は、1990年以降のクリスマス週に行われたトレードやFA契約などのスケールの大きさを独自に格付け。数々の大物の契約を抑え、山本の12年総額3億2500万ドル(約508億7900万円)のインパクトが堂々の第1位に選出された。

 同局のカイリー・マクダニエル記者は、この契約をトップに据えた理由について「単に最近の出来事による不公平な判断という理由ではない」と断言。2年目の今季はサイ・ヤング賞の投票で3位入りし、ワールドシリーズでMVPに輝いた山本を「球界屈指の投手の1人であり、すでに2つのリングを獲得し、直近のポストシーズンでも特に力強い投球を見せた」と絶賛した。

 メッツやヤンキースといった大都市の球団がドジャースと同水準の巨額オファーを提示した中、壮絶な争奪戦の末に勝ち取った契約だったことも評価。マクダニエル記者は「当初から優れた投資だと受け止められていた」と指摘する。

 契約当時は「MLBで1球も投げていない男になぜ3億2500万ドルも払うのか?」と懐疑的な見方もあったが、ワールドシリーズMVPで「もしかすると安すぎたのかもしれない」という声に変わっている。2位には2006年末にジャイアンツがバリー・ジトと結んだ7年1億2600万ドル(約197億2200万円)の契約が入った。ジトは2007年から3年連続で2桁勝利を挙げるも、いずれも負け越すなど期待外れに終わった。

(Full-Count編集部)

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