ド軍、いまだに見つからない27億円男の代役 懸念される“後遺症”「容易ではない」

ドジャースナイン【写真:荒川祐史】
ドジャースナイン【写真:荒川祐史】

まだオフの補強が続く可能性を指摘

 今世紀初のワールドシリーズ連覇を果たし、黄金時代の到来を感じさせるドジャースに3連覇への死角はないのか。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏が米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演。チームが直面している課題を挙げた。

 連覇を果たした今オフも通算253セーブの実績を誇るエドウィン・ディアス投手を獲得し、抜かりのない補強を進めるドジャース。ローゼンタール氏は番組内で「明らかにオフシーズンはまだ終わっていません」と述べ、まだ補強が続く可能性を示唆した。

 3連覇への必要な条件として「何よりもまず、健康でいることが欠かせません。特に投手陣においてはですが、今回ほどの死闘がポストシーズンで発生したとなると、(来年健康を保つことは)容易なことではありません」と指摘。激闘の代償として蓄積された疲労が、来季の懸念点となると述べた。

 さらに、高齢化する主力を支える若手の必要性も挙げた。「野手の何人か、例えばムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンは年齢を重ねていっているわけです。彼らは今でも生産性もある選手であり、ムーキーはいいシーズンを送れませんでしたが、彼らは(来年も)いい選手でしょう。ドジャースはおそらく、攻撃面で少し上昇させることが必要になってくると思います」。かつてMVPに輝いたベッツは33歳、フリーマンは36歳と既にベテランの域に入っており、ともに実力は健在でありながらも、若手野手らの貢献度が見込めればチームにとってはプラスになるとした。

 番組司会のアラーナ・リゾさんも、この意見に同調。「彼らにはまだ外野手が他にも必要で、獲得するかどうかは時間がたてばわかることでしょう」と、外野の補強の必要性を説いた。マイナー傘下の外野手とのメジャー契約や、ウェーバーで他球団から獲得する小さな動きは今オフに行ってはいるものの、1年1700万ドル(約26億6100万円)でプレーしていたマイケル・コンフォート外野手がオフにFAとなったことで、外野の一角は空白となっている。さらに新たな血を注ぎ込むことで、メジャー史に刻まれる3連覇を成し遂げられるか、フロントの手腕に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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